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葬式

お葬式の言葉と風習―柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典

新型コロナウイルスの影響は様々な業界にまで及んでいる。特に飲食業界は倒産などが相次いでいると言ったニュースが出ている。また人の死に関わる葬送業界もまたその煽りを受けており、葬送ができない、あるいは違った形で行わなければならないといったことを強いられるケースもあるという。特に感染が拡大し始めた第一波による緊急事態宣言の時は、看取るどころか、無言の帰宅ができたのは荼毘に付されてから、といったケースもあ […]

〈ひとり死〉時代のお葬式とお墓

もはや「超高齢社会」と呼ぶに相応しいほどの時代になったのかもしれない。その時代の中で「孤立死」ならぬ「ひとり死」と呼ばれるような概念もでき、さらに言うと就活ならぬ「終活」も盛んに言われ始め、最近では「終活年賀状」なるものも出てきたほどである。「来年から出しません」と言ったものであるのだが、中には40代に出しておく人もいるのだという。 話を戻す。「超高齢社会」にともない、死に方・葬式・お墓の在り方も […]

葬偽屋に涙はいらない―高浜セレナと4つの煩悩

生と死を題材とする作品は少なくなく、本書もその一冊と言ってもいいほど過言ではないのだが、そもそも本書の舞台は「葬『偽』屋」とあり、「葬儀屋」ではない。それは「偽装」をして、自分自信の葬儀がどうなるのかというのを見ることができる、そして自分自身にあった「葬儀」の形にするといったことを取りなすものである。 奇怪な業者でありながら、自分自身の「死」を見出すことができ、なおかつ、仕事に関して、さらには労働 […]

桜葬―桜の下で眠りたい

平年であれば既に桜の時期は終わり、全国的に夏の始まりが始まるような状況にあるのだが、東北から北海道は寒さにより、平年より遅れてしまい、場所によってはこれから桜シーズンになるのだという。 本書はその「桜」にちなんでいるのだが、桜の下で眠りたい、という思いから「桜葬」を希望する人がいるのだという。それを希望する理由や思いは人それぞれであるが、こちらに関しては第4章で詳しく述べられているため、ここでは割 […]

お葬式―死と慰霊の日本史

「日本は死者の国である」 これは怪談で有名なラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が日本のことについていった言葉である。日本人は宗教によっては違えど、大概はお葬式は葬儀業者に頼んで通夜・告別式を経て四十九日というような順序で亡くなった人への供養をするという慣わしである。 このお葬式はどのような経緯でこうなっていったのか、民俗学的観点から考察している。 Ⅰ.「死と葬儀の歴史と民俗――高野さんの安居会公演よ […]