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認知科学

魚にも自分がわかる ――動物認知研究の最先端

「認知」は人間特有のものではない。多くの動物には「脳」があり、その脳の働きなどにより、「認知」機能が備わっている。しかし動物によって、どのように認知されるかは異なる。 そこで本書である。本書は魚における認知機能がどのようなものなのか、現在の研究でわかっている所まで取り上げている。 第1章「魚の脳は原始的ではなかった」 元々動物にも種類があるのだが、魚類・両生類・爬虫類といったように進化をしてきた。 […]

「かわいい」のちから 実験で探るその心理

もはや「かわいい」と言う言葉は世界共通語になりつつある。もっともかわいいは英語で「cute」とあるのだが、日本の文化を可愛いと称するときは「Kawaii」と主張したり、書くこともある。その「Kawaii」に対して、昨年10月頃インターネットにて「差別用語」だと主張するものも出てきている一方で、それについて反論する人も出たというニュースもあった。 ほぼ世界的にも認知されている「かわいい」は人によって […]

認知バイアス 心に潜むふしぎな働き

人の「認知」は不思議なものがあり、注意・思考・決定などに関して様々な「バイアス(負荷)」があるのだという。そのバイアスはどこからきており、認知に対してどのような影響を与えるのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1章「注意と記憶のバイアス:チェンジ・ブラインドネスと虚偽の記憶」 「注意」にしても「記憶」にしても、特に五感で感じ取られるものが多くある。しかし錯覚など、五感で誤った認識を持って […]

教養としての認知科学

大学で認知科学を勉強していたこともあり、本書はちょっと面白そうと思い手に取った。そもそも勉強したのが今から10年ほど前になるので、うろ覚えになっている部分もあるのだが、そのうろ覚えになっている部分があることから復習がてら本書を見ていこうと思う。 第1章「認知的に人を見る」 そもそも認知科学とはいったい何なのか、その学問の定義はかなり難しく、思考など目に見えないもの、表情など目に見えるものなど多岐に […]

イメージ脳

人には誰にでもイメージ(想像)をすることができる動物である。そのイメージは右脳から来ていることはほぼ誰にでも知っているような話であるのだが、具体的に脳のどの器官から人はイメージするのかはわからない。本書はそのことを解き明かすのと同時に、イメージから言語の獲得からコミュニケーションの形成に至るまでのことにも言及している。 1.「イメージをつくる脳」 イメージを司る所は最初にも書いたように右脳なのだが […]

錯覚学─知覚の謎を解く

皆さんは「錯覚」を覚えたことがあるのだろうか。 私も普段の生活の中で「錯覚」を覚えてしまうようなことは度々ある。それは何気ないところにもあるのだが、科学雑誌で「錯覚」を覚えさせられるような本もあり、それで錯覚を呼び起こしてしまうこともある。 その「錯覚」はいったいどこから来ているのだろうか。その「錯覚」によって日常生活においてどのようなリスクを生じてしまうのだろうか。本書はそれらについて論じている […]

あなたは人にどう見られているか

自分がどのように見られているのか、顔や人柄などの第一印象からコミュニケーションまで様々な角度から問い詰められている1冊。私自身大学や新人研修でさんざんコミュニケーションについて勉強してきたのでこの手の内容は手に取るようにわかる。 第1章は前述の典型的なものであったが、第2章はなかなかに面白かった。何せ「顔の形態」や頭蓋骨で人柄がよくわかるし、好かれる顔から嫌われる顔まで網羅されている。私は好かれる […]