社会

国内政治

私が愛した官僚たち

官僚というのは事あるごとに槍玉に挙げられる人たちである。ただやっていることのほとんどは槍玉にあげられても仕方のないことだからしょうがないこともしょうがない。しかし官僚の中には非常に侠気もあり、日本のために身を削りながら働く官僚もいることは確...
国際政治

北方領土交渉秘録―失われた五度の機会

著者の東郷和彦は戦前・戦時中に外務大臣を務めていた東郷茂徳の孫である。祖父の後を追い著者も外交官としてロシアにわたり、数多くの北方領土交渉にあたった。本書はその五度の機会を含めた北方領土交渉を克明に描いたものである。 まず2月7日とは一体何...
書評

文明開化失われた風俗

「ザンギリ頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする」 明治時代の文明開化を象徴する非常に有名な都都逸(どどいつ:七・七・七・五の音数律で歌われるものであり、江戸時代末期に誕生した)である。 1853年にペリーが浦賀沖に来航したことをきっかけ...
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国内

わしズム 2008年 11/29号

まずこのアイヌ問題が取り上げられた理由が2つある。ひとつは中山元国交相の「単一民族」発言。もう一つは今年の6月6日に「アイヌ先住民族決議」が衆参両院で全会一致で採決された。しかしこれでよかったのだろうかという疑いは残る。「SAPIO」でアイ...
国内

地域の社会学

昔は「地域」というのを意識しなくてもそこには必ず「コミュニティ(世間体)」というのがあった。その中で地域間で情報交換を行い、子供を育てることでそれをより強固にすることが可能であった。しかしこの「地域」や「コミュニティ」も核家族化、そして他人...
国内経済

日本は財政危機ではない!

表題からして衝撃的である。 本書は日本の財政についてを明かしている。まず先に日本の借金は約850兆円以上ある。しかし高橋氏に言わせれば財政危機ではないと主張している。その理由の一つに「埋蔵金」が隠されていること、そのほかには財務省が行ってい...
書評

差別禁止法の新展開―ダイヴァーシティの実現を目指して

日本には「男女雇用機会均等法」をはじめ、差別を禁止するという法律が多々存在する。さらに差別の撤廃を訴える学会や運動団体というのも世界中に山ほどある。 ではなぜ差別というのが起こるのだろうか、本書の表題のように差別禁止法を展開できれば差別のな...
国内

痴漢冤罪の恐怖―「疑わしきは有罪」なのか?

日本で最も多い冤罪事件というと痴漢である。しかも痴漢の立証責任は被害者やその周りの証言ばかりが取り上げられることが多い(状況判断によりソフトを使ってシミュレーションというのもあるがいかんせんこれが高いという)。痴漢は当然取り締まらなければな...
書評

歴史探索の手法―岩船地蔵を追って

歴史というのは教科書や文献から出てくるだけが歴史ではない。本書では歴史探索の手法の一つとして岩船地蔵を追うという過程についてを書いているのが本書の狙いである。 さて「岩船地蔵」というのは私自身初めて聞いたので説明しようと思ったらインターネッ...
書評

アイヌの歴史―海と宝のノマド

11月12日号の「SAPIO」の「ゴーマニズム宣言(以下、ゴー宣)」や「わしズム(後日書評予定)」においてアイヌ問題について取り上げられていた。実際アイヌのことについてはなけなしではあるが知識はある。北海道出身であること、小学校時代アイヌの...
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