書評

電車の中で化粧する女たち

なぜ女性は化粧をするのか、それは自己表現であり趣味の範疇にあると著者は主張している。それを考えると現在の「オタク」の概念をとらえながら見てみると通底している部分は捨てきれない。自己表現を極限にまで求めている、だからでこそ電車の中でも化粧をす...
書評

カウンターから日本が見える

本書で言うには料理屋(レストランや料亭など)でカウンター席を設けているのは日本くらいであるという。確かにそうかもしれない。私は外国とは言ってもカナダくらいしかいったことはないのだが、カウンター席になっている料理屋は1つもなかったように思える...
書評

小林多喜二名作集「近代日本の貧困」

いま「蟹工船」が大ブームとなっている。 「蟹工船」と言えば小林多喜二の代表的作品であるが、昨年には漫画化しさらに読書エッセーコンテストを通してブームとなったのかもしれない。それだけではなく、現在のワーキングプアの状況と小林多喜二の作品と通底...
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宗教

悪魔という救い

悪魔と言うのは本当にいるのかと言うと試験としては形としては存在しないと思う。ではどこに存在するのかと言うと人々の心の中にあるのではないかと私は思う。 カトリックの世界では「悪魔祓い」という儀式が存在する。しかも戦後、科学が飛躍的に進化してい...
日本史

本と映画と「70年」を語ろう

1970年といえば学生運動や三島由紀夫事件、連合赤軍によるテロ(際立っているのは「あさま山荘事件)など政治的、右翼・左翼という観点からしても激動の時代であった。 その中で本や映画はどの様だったのか、本書では「合わせ鏡」を持つといわれているが...
国内政治

愛国者は信用できるか

右翼団体「一水会」の顧問であり、右翼の大家ともいわれている鈴木邦男氏。その方が「愛国社は信用できるか」というものだから驚きである。もっと驚きだったのは本書の帯紙に書いてある「三島由紀夫は言った「愛国心は嫌いだ」」ということである。 ハッキリ...
国際

老いはじめた中国

現在中国は高度経済成長も踊り場に差し掛かり経済が交代しだしてきたころである。この中国が追い始めたというのだから国がもう何千年もの歴史を積んできたのだからそろそろ滅びるのかと邪推をしたりもした。 しかし本書では、中国は高齢化しつつあるというこ...
国内

介護―現場からの検証

2000年から発足された「介護保険制度」。2004・2006年に改正され多様な要支援・要介護者のための対応について政府は考えたのだろう。しかし介護の現状はあまり変わっていない、と言うよりもむしろ悪くなっているという声が強い。現状としては非常...
国際政治

李明博革命

2008年2月、李明博政権が誕生した。約15年にもわたって続いてきたウリ党の左派政権が交代し、本当に久しぶりの韓国の保守政権(ハンナラ党中心の)が誕生した。特に北朝鮮の外交政策がきわめて明確で強硬姿勢を貫くというものである。 さらに日本に対...
日本人

冒険家 75歳エベレスト挑戦記

2008年5月26日午前7時33分(現地時間)、三浦雄一郎が世界で初めて70代で2度目のエベレスト登頂に成功した。本書はその三浦雄一郎の半生と、この2度目のエベレスト登頂の日記などがある。特に日記については三浦氏自身の思いの交錯が如実に描か...
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