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創元推理文庫

ルピナス探偵団の憂愁

本書は「ルピナス探偵団」の続編の一つであり、その中でも本書はその探偵団の中でもメンバーの一人がこの世を去るといったシーンが中心となっている。しかしそのこの世を去った中である事件が起こったのだが、その事件には4人の絆を映し出すような謎があり、それを解き明かすことによって、その亡くなったメンバーとの絆が見え、感動を呼び起こす。 ミステリー作品でありながら、感動を呼ぶような作品といえる一冊であるが、「ル […]

消滅した国の刑事

「消滅した国」と言うと、戦争により国を失った人のことを連想してしまうのだが、実際の所そういったストーリーではなく、この物語に関連するのは「東ドイツ」のことである。冷戦が終わったことの象徴であるのだが、「東ドイツ」が本書のタイトル、そして本書の核となる事件の真相との関連が横たわっている。 前振りが長くなってしまった。本書の舞台は2003年の冬のドイツ・ベルリン、役目を終えたビルの中から変死体が発見さ […]