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昭和の名人この一席

噺家の世界において「名人」と呼ばれる人は数多くおり、時代と共に変化していく。ごく最近で逝去した方でも十代目柳家小三治は昭和から令和にかけての「名人」として知られていたほどである。 本書はあくまで「昭和」にフォーカスを当て、どのような「名人」がいたかを取り上げ、特に印象に残る演目も含めて列挙している。 第1章「大正から昭和初期の落語」 戦前の噺家にも名人は数多くいるのだが、本章では昭和初期もさること […]

小説 品川心中

本書は二見書房で出版されたシリーズである「小説 古典落語」の最終巻である。今回取り上げられる演目は「品川心中」、三代目古今亭志ん朝や六代目三遊亭圓生をはじめ「名人」と呼ばれる方々が得意としていた演目である。 どのような噺なのかというと、かつて東京の品川にあった「遊郭」が舞台である。その遊郭にいた「お染」は、元々最上位にいた女郎だったが、年が経つにつれ、「老い」と若手の台頭により、思うように稼げず、 […]

ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?

日本能率協会マネジメントセンター 様より献本御礼。 私自身趣味として落語鑑賞がある。元々小さい時からTVやCD・カセットなどで親しみ、神奈川に移り住んでからは、頻度こそ年に1回あるかないかだが、寄席に足を運ぶこともある。今も古今東西の落語を堪能しているのだが、落語は話術のみならず、ビジネスにおいても重要な効果をもたらすのだという。それを解き明かしたのが、共に元落語家であり、現在はそれぞれの道で第一 […]

えんぜる―夢丸新江戸噺

噺家の三笑亭夢丸が公募落語大賞にて入賞された作品を演目にかけたという「夢丸新江戸噺」を収録した一冊である。 本書のそでに解説は書いてあるが、「夢丸新江戸噺」は古典落語の保護と創成を目指すために設けられた公募対象である。2001年から始まり、今年で8年経つ。 「夢丸新江戸噺」自体は初めて拝見することになるが、本書とともにCDも聞いてみたくなる(出回っているので買えないことはない)。 本書は10席取り […]