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現象学

現象学という思考~<自明なもの>の知へ

「現象学」と言う学問は、普段生活している方々だとあまり知らないため、まずはどのような学問なのか説明する必要がある。現象学とは、 「古くは本体と区別された現象の学という意味に用いられた語。今日行われているのはヘーゲルとフッサールの用法」(「広辞苑 第六版」より抜粋) とある。日常にある経験・見聞きなどを「現象」と指し、その「現象」がどのような本質を見出しているのか、と言うことについて提示された学問で […]

思惟の道としての現象学 超越論的媒体性と哲学の新たな方向

本書は哲学の中でも「現象学」という分野を確立させた、エトムント・フッサールが生誕150周年を記念し、新たに「現象学」というのを見直すということから本書は上梓された。 そもそも「現象学」とは何なのだろうか、というところに入っていくが、もともと哲学は私たち、もしくは物体の「存在」の意義を問うことが多い中で現在起こっていること、いわば「現象」の観点から読み解いていく分野のことを示している。しかしその「現 […]