小説

書評

私が結婚をしない本当の理由

本書は結婚相談所を舞台にしているのだが、そもそも本書のタイトル通りであれば、結婚相談所は行かないのではと邪推してしまう。 とある理由から結婚相談所に行くことになった男女合わせて4人の人たち。いずれも、「ワケあり」といったような状況なのだが、...
書評

パリ・オペラ座バレエ学校物語 コンスタンスの新しいダンス

本書の舞台である「パリ・オペラ座バレエ学校」は実在しており、1713年にルイ14世によって設立されたバレエ学校である。世界最高峰のバレエ学校として名高く、競争倍率も非常に高く、日本の宝塚音楽学校はだいたい20~40倍ほどである一方、パリ・オ...
書評

強運の神様は朝が好き

一見スピリチュアルのように見えるのだが本書は、朝や幸運、さらには失敗や成功と言った所について、ビジネスエピソードを交えて物語として描いている。 本書はビジネスを舞台にして、朝だけでなく様々な神様をもとにしてビジネスにおける失敗、成功、人間関...
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書評

白き女神の肖像

どこか、別の物語などで聞いたことがある。画家のモデルが、絵の題材にされた後に、死ぬ、あるいは事件に巻き込まれるといったものがあった。誰のどの作品かは覚えてはいないのだが。 それはさておき、本書はとある画家が妻をモデルに肖像画を描いたのだが、...
書評

黒木魔奇録 魔女島

「怪談」となると、夏の風物詩として持て囃されることもあるのだが、実の所を言うと、冬でも怪談を扱うような本や作品も多くある。根っからの怪談好きの方もいれば、おそらく冬に怪談を見聞きするときの恐怖感がたまらない方々もいるのかもしれない。ちなみに...
書評

おとぎカンパニー 妖怪編

明けましておめでとうございます。本年も「蔵前トラックⅢ」をどうぞよろしくお願いいたします。 新年最初の書評はこちらです。 ---- 本書はタイトルにある「おとぎカンパニー」三部作の3つ目にあたる一冊である。おとぎ話に出てくるキャラクターが会...
ミステリー

白医

本書はミステリーでありつつ、終末医療のことも描いている。というのは不審死の事件として取り上げてはいるものの、末期を迎えた患者は本当に死を選んでいるのか、また生を選んでいるのかはわからない。しかしながら、ただ生きるだけでの地獄よりも、自分の意...
書評

五色の辻

近年は新型コロナウイルスの感染拡大により、様々な業界にて苦境の状況が続いており、倒産や閉店も続いている。昨年は特に顕著であった一方で、今年は何とか落ち着きつつあると言った所なのかも知れない。 本書の舞台となる呉服問屋はコロナに限らずとも、呉...
ミステリー

<銀の鰊亭>の御挨拶

とある港町の高台に「銀の鰊亭」と呼ばれる老舗料亭・旅館があった。風景を一望できる所と高台にあるところから「高級」と名付けられたのだろう。 しかしその料亭には謎の「事件」が連続して起こった。しかもその料亭に通う人、働く人にも何かしらの「謎」が...
書評

睦家四姉妹図

時代は昭和、平成、令和へと流れていく。その流れの中で、本書はとある4姉妹家族の「日常」を取り上げている。昭和時代末期である1988年から令和に入った2020年の32年にもおよぶ歴史のなかで「歴史」はどのように変わっていったのかが描かれている...
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