文芸・評論

書評

奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語

昨今はどれくらいになっているのかはわかりませんが、1日200冊もの新刊が出ている世の中です。しかし日の目を見て、なおかつ重版するなどの人気を博すような本はほんの一握りしかないような状況。また実際にためになる本となると、なかなか出会うこともあ...
書評

カルチャーセンター

本書のタイトルを見ると、同名のサービスがあり、それが全国にて趣味、文化、生涯学習などを展開している所である。ちなみに本書の舞台はと言うと、その流れを概ね汲んでいるように見えて、異質な雰囲気を漂わせている。 それは小説のカルチャーセンターで、...
書評

彼岸花が咲く島

流れ着いた島は日本なのか、それとも別な国なのかはわからない。しかし本書のタイトルのように、彼岸花が咲き乱れる島だった。そう考えるとあたかも三途の川が流れているイメージがあるのだが、その島に住む人びとはちゃんと生きている。 しかしながら島はあ...
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書評

弊社は買収されました!

「会社買収」は今となってはごく当たり前に起こっている。しかしその当事者になってくると、どのような動きになるのかわからない人も多い。 本書はとある石鹸会社が外資資本に買収された会社の悲喜こもごもを描いている。「買収」と言ってもどのような買収な...
SF

オルガスマシン

「カスタムメイド・ガール(以下:ガール)」と呼ばれる女性型人形5体。それぞれの特徴、中には人ならざるような特徴を持つ人形たちである。男性の妄想・欲望を「忠実」に具現化させた姿であるが、その「忠実」さが歪なもののように見えて仕方が無い。 その...
書評

私はあなたの記憶のなかに

本書は表題作を含めて全部で8編収録されている。元々著者は長編も描くことがあるのだが、元々のホームグラウンドは短編と言えるほど、短編の作品が数多くある。それ故か小説雑誌にも度々取り上げられている。本書で収録されている作品も過去に雑誌にて取り上...
エッセイ

モテるかもしれない。

モテたい この思いを持っている人は少なくない。しかしモテるためにはどうしたら良いか、実践をしてもなかなかうまく行かない人もいる。 本書の著者もその一人なのかもしれない。 モテるためなら何でもする その言葉を忠実に実践した記録(顛末)をエッセ...
書評

少女を埋める

「自伝的小説」はこれまで何度も読んできたのだが、著者の小説は自ら「社会」に対して、「メディア」に対しての苦しみが映し出されている。コロナ禍に伴っての帰郷と、その故郷での絶望と脱出が描かれている。 本書にて描かれている物語は著者自身のインタビ...
書評

私は女になりたい

「女になりたい」と言っても、もう過ぎてしまったが下の動画のことではない。 本書の主人公は紛れもなく女性。しかし妻や母を卒業し、一人の女として活きていくことになる。その主人公は47歳。女盛りという年かという声もあるのだが、「女盛り」自体は年齢...
ミステリー

セイレーンの懺悔

ちょうど今日アップした24日はクリスマスイブ、その日の深夜にフジテレビ系列にて「明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー2022」が放送される。近年はコロナ禍の影響に伴い「寂しい話」とあったが、通常の時は「不幸な話」を題材にしている...
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