日本史 大帝没後 大正時代というと激動であった明治・昭和と違ってやや影を潜めたというイメージがある。なにせたった15年しかその時代はなかった。「一世一元」が定められてから最も短かった時代である。 しかしそのなかでも「激動」はあった。大正デモクラシーである。そ... 2008.07.02 日本史書評
書評 ブータンに魅せられて 普通の国では豊かさの尺度としてGDP(国内総生産)を用いている。しかしブータンは違っていてGNH(国民総幸福)を国王が提唱し、用いている。ブータンは経済発展は著しいが、その中で降伏によって国を豊かにするという物差しに使うのは非常に珍しい、と... 2008.07.01 書評海外
日本人 勘定奉行 荻原重秀の生涯 学校の歴史の教科書では「新井白石」という人物は少なからず聞いたことはあるだろう。多岐にわたる学者として数多くの政策を提案をしてきた重要人物である。しかしその人物はある男を追い落として活躍したのはあまり知られていない。 その追い落とされた男が... 2008.06.30 日本人書評
日本史 ゴーマニズム宣言 パール真論 本書は私も以前レビューをした北海道大学准教授が書かれた中島岳志の「パール判事―東京裁判批判と絶対平和主義」を批判し、パールは東京裁判を通じて何を伝えたかったのかを説いた1冊である。 本書の約大半は中島氏の批判であったが、よく的を射ている。パ... 2008.06.28 日本史書評
日本史 江戸城・大奥の秘密 TVドラマや映画において「大奥」は多く放映、もしくは上映され社会現象にまでなったことは記憶に新しい。しかし、あれだけ多く放送されていたのにもかかわらず大奥に関する実情というのはいまだに多くの謎に包まれていることも事実である。 放映に乗じて大... 2008.06.26 日本史書評
日本史 創氏改名 「創氏改名」は歴史の教科書ではそれほど出ておらずあまり詳細に書かれてはいなかったものの、日本の植民地教育の象徴的政策の一つとして挙げられている。しかしそこでも歴史認識問題がうごめいているのも事実である。強制的に解明させられたという声もあれば... 2008.06.21 日本史書評
日本史 西南戦争 西南戦争といえば明治時代の士族反乱の中で最大のものと位置づけられている。この西南戦争は他にも「丁丑(ひのとうし)の乱」とも呼ばれている。簡単に解説するが1876年に明治政府は廃刀令など士族たちの特権を奪い精神的なダメージを負わせた。 それに... 2008.06.20 日本史書評
日本史 女たちの会津戦争 会津戦争といえば会津藩の「白虎隊」の物語が非常に有名である。年端もいかない少年たち(それでも15歳を過ぎたので立派な成人とされていた)が戊辰戦争に巻き込まれその会津の地で新政府軍との壮絶な死闘の末、全員が自決を遂げた……と言いたいところだが... 2008.06.15 日本史書評
世界史 中東 迷走の百年史 中東諸国はオイルマネーにより資産が潤沢になる一方でイラク戦争等によりいまだに混乱状態に陥っていることも事実である。本書ではそのイラク戦争からアフガニスタン、そして今も緊張状態が続いているイスラエル・パレスチナ問題などなど百年の歴史をもとにし... 2008.06.13 世界史書評
書評 新しい中国古い大国 本書は中国のこと、細かくいえば歴史、文化、政治観、料理や嗜好などについて事細かく書かれている。ここのところは申し分ないほどよくできていた。中国はどのように政治観の根幹を気付きどのように文化、料理、嗜好品が形成されていたのかというのが非常にわ... 2008.05.19 書評海外