小説

書評

明日、世界がこのままだったら

もしも「生」と「死」の間に「狭間」と呼ばれる世界があり、その世界の中に放り込まれたとしたらあなたはどうするか。生と死の狭間というとけっこう哲学・宗教的な観点から議論が絶えず、本当にそれを見たのかどうか出さえも発言する人によって分かれる。ただ...
書評

お父さんはユーチューバー

この頃「YouTuber」と言う職業が色々な所で名乗られる。人気の良し悪しにかかわらず、数多くおり、中には悪い意味で目立つありがたくないYouTuberも存在する。 本書は沖縄・宮古島で繰らす、ある家族の父親は愛娘のために突然YouTube...
時代

攫い鬼 怪談飯屋古狸

今し方の時期だと怪談はシーズンとは言えないかも知れない。しかし怪談好きの方々であれば季節問わずして興味深くご覧になる方も少なくない。 ちなみに本書は怪談のシリーズとしてある「怪談飯屋古狸」の第3弾でもあり、本作で完結となるものである。 江戸...
スポンサーリンク
書評

博覧男爵

日本には全国津々浦々に「博物館」が存在する。その地域に縁のあるもの、さらには歴史的なものに至るまで展示し、展示物で以て、その歴史的な経緯を知ることができる。 その「博物館」と言う言葉を誕生させ、さらには東京国立博物館の設立にも尽力をした「日...
書評

ママナラナイ

本書のタイトルにある「ママナラナイ(ままならない)」は辞書を引いてみると、 思いどおりにならない。自由にならない。「大辞林 第四版」より とされている。人生はどうしても思い通りに行くことはなかなか難しい。そう考えると誰しもが人生は「ままなら...
書評

離れがたき二人

本書はフランスの作家であるシモーヌ・ド・ボーヴォワールが描いた小説であるが、シモーヌ自身生前発表していなかった作品であり、推測の域であるが、50年以上前に作られて、ようやく発表された一冊である。著者自身も1986年に逝去しているため、没後3...
書評

帰ってきたK2 池袋署刑事課 神崎・黒木

K2と言っても、世界第2位の山(カラコルム山脈測量番号2号)のことを指しているわけではない。本書はタイトルにもある池袋署刑事課の2人である神崎と黒木の頭文字からとったもの、もしくは「キワドイ2人」のキワドイの「K」と2人の「2」の両方の意味...
書評

坂下あたると、しじょうの宇宙

本書の主人公の友人である坂下あたるは高校生でありながらも文才もあった。特に詩をつくる才能に秀でており、雑誌をはじめとした紙上で詩を掲載し、人気を博している。本書のタイトルの後半に「しじょう」とあるのだが、「詩情」を「紙上」で表現し、「至上」...
ミステリー

指名手配作家

作家が何かしらの事件を起こし、警察に逮捕されることはちらほら存在する。不祥事の面も強くあるのだが、中には抗議活動により逮捕されるといった方もいる。 しかし本書で言うところの事件は殺人事件。しかも担当編集者の口論でヒートアップしてしまった結果...
ミステリー

OJOGIWA

本書の表紙を見て「往生際はどうか?」と言う答えは省いておきたい。 言うまでもなく「往生際」に関しての物語であるが、そもそも「往生際」とは、 1.死にぎわ 2.ぎりぎりのところまで追いつめられたとき。また、そのときの態度。「広辞苑第七版」より...
スポンサーリンク