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経済学

「書評の部屋」ボツネタ集その1

本来であれば昨年の12月31日に企画していたものでしたが、とある事情により断念してしまった企画です。 考えてみれば明日は「蔵前トラックⅡ」になって1年、書評を始めて2年、ブログを始めて3年となる節目です。 そこでこの日は書評のボツネタを取り上げていこうかと思います。 まずはこちら。 ボツ理由:辞典なだけにこれだけしか書けなかったから。経済はほとんど勉強していなかったもので(汗)。 経済学用語辞典 […]

21世紀の国富論

アダム・スミスの「国富論」を21世紀版にして書いたのが本書である。「国富論」のことについてちょっと簡単に説明しておく。 「国富論」は略称であり、正式には「諸国民の富の性質と原因の研究」という。これはアダム・スミスが1776年に出版された著作である。出版された時は産業革命が起こっていた時であり、工業、特に手工業(マニュファクチャル)というのが盛んだった時である。 ちなみにここで出てきた有名なものは「 […]

国際化時代の地域経済学

日本の経済はいまは急速に減速しているとはいえ、それまでは「戦後最長の好景気」と呼ばれていたが、地方からしてははた迷惑な好景気であったように思える。今経済は「グローバル化」の波が押し寄せており、地域経済ももはや他人事ではなくなっている。ただでさえ好景気のあおりを喰らって夕張市のように財政再建団体に入り、その予備軍もたくさんあるのにもかかわらず「グローバル化」の波が押し寄せれば埒があかない。しかしもう […]

業界分析 組織の経済学

新制度経済学の応用として様々な業界はこの新制度経済学的にどのようであるかを考察した1冊である。 のちの書評のために第1章は特に挙げておかないといけない。 第1章は「マス・メディアの比較制度分析」という名であるが、ここでは「新聞」「テレビ」「インターネット」について分析している。新聞は時事的なものにまつわることについての情報量が膨大であるが速報性に大きく劣り、最近では歪曲されやすくなっている。インタ […]

おまけより割引してほしい

おまけというと何か自分でも喜べるものである。割引もおまけよりは劣るものの自分が得した感じになる。 それはさておき、本書は「経済心理学」の観点から日本人の消費者行動を考察している。まず最初に言及しているのが大学生の消費行動に関してである。高校生までは一応アルバイトはあり、小遣いももらうことがあり、そして実家で暮らしてお金は使い放題であったため遊ぶことに集中できた。 しかし大学生になってからはそうはい […]

これも経済学だ!

一言で経済学というと市場の動向やその理論に基づかれている。そう考えると金銭などの需要と供給、株式市場や為替市場、生活にかかわっていくとすれば購買行動が経済学に大きくかかわってくる。というよりはそれしかかかわってこないのだろうかさえ考えてしまう。 しかし本書を読んでそういった固定観念が崩れ去るような感じがした。まず本書でかかわっている経済はなんと宗教と伝統芸能である。伝統芸能は栄枯盛衰でありその技術 […]

過剰と破壊の経済学

本書は「ムーアの法則」がいかに経済に破壊をもたらすのかを説いた1冊である。ムーアの法則とは一体何なのか。定義としては「半導体の集積度は18ヶ月で倍になる」という法則である。さてこれが何十年も続いている世の中。一体この先どのようなことが起こりうるのかというのもムーアの法則にのっとり予知している。 このムーアの法則に最も近いものといえば日本におけるブロードバンドの増加にあるだろう。実際本書でもこれを紹 […]

行動経済学―経済は「感情」で動いている

経済というのはほとんど「机上の空論」で述べられていることが多い。それに普通の人にとって経済「学」は非常にとっつきにくく、どのように経済が成り立っているのかという勉強が必要になってしまう。本書のサブタイトルは「経済は『感情』で動いている」と書かれているところに衝撃を受けたが、中身はやはり経済学の本であったなと。 しかし、大学の講義で行う経済学とは若干違っていることが面白かったかなと。ただ、「感情」で […]