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司法

暴力団の行方―消滅、マフィア化、それとも…

暴力団に対する取り締まりはいつものように行われているのだが、最近では暴力団は縮小化もあれば、日本最大の暴力団である山口組も「神戸山口組」や「任侠団体山口組」といった形で分裂することとなった。私たちの生活に実害を被っているのかというと、少なからず存在する。暴力団によってはカタギと呼ばれる人たちにも平気で攻撃をするような所。人もいる。しかし暴力団はいったいどうなっていくのか、そもそも私たちの生活の中で […]

絶望の裁判所

本書のタイトルを見るとふとゲームやアニメになった「ダンガンロンパ」を思い出してしまう。この作品自体は裁判ではないのだが「学級裁判」と標榜して指名された者を死に追いやることから「絶望」がサブタイトルにつく。 それに似たものではないのだが、本書は元々裁判官で、最高裁を含めた様々な裁判の現場を見聞きして思ったのが「絶望」の二文字だったという。その理由を本書で暴露している。 第1章「私が裁判官をやめた理由 […]

日本の中国人社会―司法通訳だけが知っている

日本には中国社会はいくつか存在する。有名どころでいえば横浜中華街は、戦後間もない時から中国社会が栄え、日本を代表する中華街に昇華していった。もう一つ、新しいチャイナタウンと言えば、池袋駅北口付近がある「池袋チャイナタウン」がある。それに限らずとも、日本には外国人労働者がいるが、その多くは中国人である。そのことからありとあらゆるところで中国人社会がいるのだという。その中国人社会はどのようにして栄え、 […]

死刑冤罪―戦後6事件をたどる

冤罪事件というと痴漢冤罪など様々な事件があるのだが、その中でも大きな冤罪事件として本書にて取り上げる「死刑冤罪」となった事件がある。戦後から主だった事件として「免田事件」「財田川事件」「松山事件」「島田事件」「袴田事件」「飯塚事件」が挙げられる。また6事件の他に本書では「足利事件」という冤罪事件を取り上げているが、こちらは死刑ではなく、無期懲役から再審となって無罪となったケースであるため、本書のサ […]

日本の治安

「日本の治安は悪化の一途をたどっている」と言ってしまえばそれまでなのだが、その治安は具体的にどのような現状があるのだろうか、本書は現状と抑止策について取り上げている。 第一章「子どもを守れるか」 子どもを守るために「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律(通称:児童ポルノ法)」があり、今年の7月15日に単純所持禁止となったのだが、現状では子どもの保護につながるような状況 […]

司法官僚―裁判所の権力者たち

「法の番人」と呼ばれる司法機関であるが、そこにも「官僚」の存在がある。どのよう案方々かというと「最高裁判所事務総局」と呼ばれる所であり、最高裁のみならず、地裁・高裁の判事たちを「統制」する立場である。その「事務総局」はどのような存在なのか、そして「司法官僚」の実態とは何か、本書は司法そのものの存在と司法官僚の関係について取り上げている。 第一章「いま、なぜ司法官僚なのか」 立法や行政でも「改革」の […]

熟議が壊れるとき~民主政と憲法解釈の統治理論

日本は民主国家であるが、民主国家であるが故に議員のじっくりとした議論を行う「熟議」と選挙はつきものであるのだが、その「熟議」がしばしば成り立たなくなってしまうことがある。 本書は熟議におけるトラブルが起こるなどのリスクの全容と熟議を越えた民主政治と法律の解釈について迫っている。 第1章「熟議のトラブル?―集団が極端化する理由」 民主主義には、ほとんどの場合議会・議員を通じて熟議と呼ばれる議論を行い […]

「裁く」ための練習帳―裁判員の必読本

もうじたばたしても明日21日から「裁判員制度」が開始される。裁判員制度については、当ブログで紹介してきたが、その中でも関連性の大きいものをピックアップしてみた。 「なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか」 「アメリカ人弁護士が見た裁判員制度」 「重罰化は悪いことなのか 罪と罰をめぐる対話」 それだけではなく、前身の「蔵前トラック」でも幾度となくこの「裁判員制度」、もしくは「刑事事件の在 […]