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合唱

大岡信 架橋する詩人

日本を代表する詩人、大岡信(おおおかまこと)が逝去してからもう4年経つ。詩集などで数多く活躍しているだけでなく、合唱曲の作詞も手がけてきたため、音楽を行ってきた私自身としては「作詞:大岡信」というイメージが強く残っている。とりわけ印象に残った合唱曲として大岡信が作詞で手がけたものというと合唱組曲「方舟」がある。 さて、大岡信によってつくられた「詩」と人生はどのようなものだったのか、本書はそのことに […]

くちびるに歌を

本書はフィクションであるのだが、時間軸からして2008年辺りの中学校を舞台としている。その証拠にはNコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲にアンジェラ・アキの「手紙~拝啓 十五の君へ~」が取り上げているからである。この曲は2008年にNコンの中学の部で本当に取り上げられた曲であり、合唱シーンも動画サイトで取り上げられているほどである。 さっき中学校が舞台になっていると書いたが、具体的には長崎 […]

夏がくれば思い出す―評伝 中田喜直

春が過ぎ、もうすぐ梅雨の時期が始まる。その梅雨の時期が過ぎれば厳しい夏である。 夏というと子供たちは少し長い夏休みである。 本書のタイトルに覚えがあるだろうか。誰もが一度は口ずさんだ歌詞。 そう、「夏の思い出」である。 この作曲者はというと中田喜直。数多くの歌を作曲した作曲家である。特に合唱に携わった人であれば何度もこの方の曲を歌っただろう。この方を名を知らなくても「ちいさい秋見つけた」や「めだか […]