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同和

悪漢(ワル)の流儀

戦後最大の経済事件として扱われている「イトマン事件」。その首謀者の一人が本書で紹介する許永中である。許永中はフィクサーとして裏から世界を支えていった。表舞台に立つことは少なく、イトマン事件で初めて出てくることになったとも言える。 現在は経済事件における服役を終え、韓国・ソウルに在住している。かつては日本で活躍したことから在日韓国人の代表格としても扱われることがあった。その許が自ら人生と、様々な交友 […]

路地の教室―― 部落差別を考える

路地というとストリート文化のことを指しているのかもしれないが、本書で取り上げている「路地」はむしろネガティブなもので「同和」や「部落」の中における教室・教育のことを指している。しかしなぜ「路地」なのか、そのルーツと現在について、「差別」とともに取り上げている。 一限目「路地とは何か」 そもそも著者自身も同和地区の出身であり、なおかつ同和解放の教育を先駆けて行ったところとして知られている。その場所で […]

太郎が恋をする頃までには…

「蔵前トラックⅡ」になって初めて小説の書評を行う(ただしノンフィクション作品を除く)。今年から月に一回以上は小説を書評するが前身のブログ以来となるのでうまくできるかはわからない。しかし自分が思った事をそのまま書くことがその第一歩と言えよう。 さて、最初に取り上げる作品は「太郎が恋をする頃までには…」である。この作品の著者はフジテレビのプロデューサーである栗原美和子氏だが、小説は大概はフィクションで […]