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同情

みちづれはいても、ひとり

「旅は道連れ,世は情け」という諺がある。これは、 「旅では道づれ同士が助け合い、世渡りでは互いに同情をもって仲よくやるのがよい」(「広辞苑 第七版」より) とある。しかしながら、本書で取り上げている「みちづれ」は仕事も男ともうまく行かない40代の女性同士といった、まさに「奇遇」の中で出あったっふたりが行き場のない旅を出て、そこから何をつかむのかという物語である。 そもそも40歳となると「不惑」とな […]