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姉妹

恭一郎と七人の叔母

母子が実家に住んでいるが、その母は8人姉妹で、主人公である子供には7人の「叔母」がいることになる。しかもその叔母たちの中には夫や子もおり、同じ実家で暮らしており、さらには子供から見て祖父母・大叔父・大叔母、曾祖父とみるからに大家族であり、なおかつ何人暮らしかとさえ思ってしまう。 人数的な意味で騒々しい家族の悲喜こもごもを描いたのが本書である。ハートフルなストーリーでもなく、家族のいざこざでもなく、 […]

睦家四姉妹図

時代は昭和、平成、令和へと流れていく。その流れの中で、本書はとある4姉妹家族の「日常」を取り上げている。昭和時代末期である1988年から令和に入った2020年の32年にもおよぶ歴史のなかで「歴史」はどのように変わっていったのかが描かれている。 「家族」はもちろんのこと、4姉妹にも新たに結婚があり、出産がありと、新たな「家族」が生まれるなど、大きな「変化」も生じるようになる。しかし元々生まれた「家族 […]

クラウドガール

姉妹は性格が同じような人もいれば、反対に対照的な性格でいざこざが起こるようなこともある。しかも、その「対照的」な部分ははっきりと見える所もあれば、細かい部分にて表れる部分もある。 本書で出てくる姉妹は表に出てくるような部分もあるのだが、会話の中で出てくる部分もある。しかしその対照的になった根本的な理由として「母」の存在が挙げられるという。その挙げられる根本的な要素にはどこが挙げられるのかが本書の根 […]

三人屋

何とも不思議なタイトルであるのだが、元々は三姉妹がそれぞれの店を営んでいる。しかも同じ場所で時間帯は異なるのだが、異なる時間帯で三姉妹それぞれの店と料理、顔がある。近所では人気で俗に本書のタイトルのような呼ばれ方をしているという。 その三姉妹が営むそれぞれの店に来たお客さんはどのような人なのか、そのお客さんごとに、朝・昼・夜の3つの時間帯に分けながらも人間模様と料理を楽しむことができる一冊である。 […]

わたしをさがして

「兄弟姉妹」 この関係は血のつながる・つながらないに関わらず近い存在である。しかし近すぎるあまりに忌み嫌う、そういう傾向に陥ることも往々にしてある。ただ距離が近いということから親近感も存在する。その相対する感情が交錯し、葛藤が生まれる。 本書は姉妹の物語であるが、才色兼備の姉が失踪した姉を探すために主人公は旅に出た。姉探しの旅なのだが、同時に「自分探しの旅」でもあった。その度の最中、自分自身の持っ […]