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政党

アメリカを動かす『ホワイト・ワーキング・クラス』という人々 世界に吹き荒れるポピュリズムを支える”真・中間層”の実体

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 日本では高度経済成長期には「一億総中流」と呼ばれる時代があった。国民たち多くの人びとが「中流」だという意識を持つことがある。アメリカでも現時点でそう言う中間層があったのだが、それが本書で表す「ホワイト・ワーキング・クラス」と呼ばれる方々である。 もっとも昨年のアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが当選した背景にはそのワーキング・クラスの存在があったことに […]

海賊党の思想~フリーダウンロードと液体民主主義

「海賊党」と言う言葉はあまり聞いたことがない。むしろ本書に出会って初めて聞いたとも言える。「海賊」だからソマリア沖などで猛威を振るっている者達のことを想像してしまうのだが、そうではない。 しかし本書で言う「海賊」はそうではなく、DVDなどの「海賊版」のことを指しており、21世紀のヨーロッパで徘徊しているのだという。 それらのことをまとめてみると、「海賊党」は「不正ダウンロードや不正コピーを推奨して […]

現代日本の政党デモクラシー

日本の政治は混迷の一途を辿っているという。昨年12月の衆議院総選挙で自民党に政権が戻った。その政権が戻った時期と重なるようにして、今まで停滞気味だった経済も回復し始めた。 経済は成長し始めたにもかかわらず、選挙制度や外交、福祉など課題は山積しており、政局の光明はまだまだ見えていない。 本書は日本の政党や選挙の変遷、そしてこれからについて考察を行っている。 第1章「小選挙区制導入への道」 55年体制 […]

地域政党~地域政党は政治の地方分権だ

日本の衆議院・参議院には自民党や民主党、日本維新の会をはじめ様々な政党が存在する。しかし地方に裾を広げてみると、その地方独自の政党も存在する。その政党を「地域政党」と呼ばれており、地方行政に少なからず影響をもたらしている。しかしその地方にすんでいない限り、知る機会が少ないという現実がある。 本書は京都の県や市で活躍している地域政党「京都党」の代表自らが、地域政党の役割と現状、そして国政政党との違い […]

二大政党制批判論 もうひとつのデモクラシーへ

「二大政党制」はアメリカでは長らく続いた政治体系であるが、日本ではごく最近、2007年頃から使われるようになった。現在政権は逆転し民主党が政治のキャスティングボートを握っているが「二大政党制」と言ってもおかしくない。 しかしこの二大政党制は世界中にある政治体制の中でも異質であり、「百害あって一利なし」と著者は切り捨てている。本書は「二大政党制」の功罪とこれからの政治の在り方について主張している。 […]

民主党―野望と野合のメカニズム

今年は衆議院解散総選挙が行われるが、その中で最も注目されるのが、民主党による政権交代であろう。早くも小沢代表の資質などの批判も絶えない。正直言って私も民主党は頼りない部分が色濃く出ているが、16年ぶりとなる政権交代がおこることを考えると民主党をいったん支持して政権交代をして政権を担当させてみたらいいのではと思う。それはさておき本書は1996年に民主党が結党した前後から今に至るまでの党の中枢と内情に […]

民主党の研究

福田首相が退陣を表明し、解散総選挙の流れが加速しそうな様相である。今月には民主党の代表選があるがそこで民主党がどのような変遷をたどっていったのかというのを簡単におさらいする。 民主党は1996年に菅直人・鳩山由紀夫の両代表によって立ちあがった。そう考えるとすでに12年も経過したと思うが、それでも12年しかないかという感じもする。結成からなんと9年もの間菅か鳩山が代表という時代だった。ほかに代表とし […]

自民党の終焉

角川SSC新書が創刊した記念すべき1冊目が本書である。本書は昨年の参院選の結果から自民党の終焉が来るのではないか、民主党の政権交代があるのではないかと予想している。しかし現実は本書の予想とは外れてしまったことは皮肉と言えよう。 参院選の後には自・民の大連立構想があり小沢代表の辞任騒動により民主党の信頼が失墜してしまい、求心力を低下してしまった。さらには揮発油税暫定税率問題でも攻めきれずとうとう会期 […]

李明博革命

2008年2月、李明博政権が誕生した。約15年にもわたって続いてきたウリ党の左派政権が交代し、本当に久しぶりの韓国の保守政権(ハンナラ党中心の)が誕生した。特に北朝鮮の外交政策がきわめて明確で強硬姿勢を貫くというものである。 さらに日本に対してはこれまで幾度も従軍慰安婦や竹島などの歴史認識や領土問題での嫌悪な駆け引きがあったがそれについては大統領自身一切発言を行わないという宣言までした。予断ではあ […]