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旅館

<銀の鰊亭>の御挨拶

とある港町の高台に「銀の鰊亭」と呼ばれる老舗料亭・旅館があった。風景を一望できる所と高台にあるところから「高級」と名付けられたのだろう。 しかしその料亭には謎の「事件」が連続して起こった。しかもその料亭に通う人、働く人にも何かしらの「謎」があり、本書の帯の通り「謎」がいっぱいだった。その謎を解くとなると、料亭で料理を舌鼓しながら一息つけるわけでもなく、謎を解いていかないと行けないことになる。 その […]

万事オーライ 別府温泉を日本一にした男

別府温泉と言えば、日本有数の温泉郷であり、「温泉都市」としての異名を持つほどのおんせんとして有名である。源泉数や湧出量とも日本一とも言われている。 その別府温泉を全国に広めた人物として油屋熊八(あぶらや くまはち)がいる。その油屋こそ本書の物語の主人公である。 元々油屋は伊予国(現在の愛媛県)に生まれ、アメリカで放浪の旅に赴いた後に別府へと渡った。その別府において亀の井旅館(現在の別府亀の井ホテル […]

性愛空間の文化史

「性愛空間」というと色々とあるのだが、本書では元々著者が研究し続けてきた「ラブホテル」に焦点を当てている。なぜかというと著者が2008年に上梓した「ラブホテル進化論」が隆盛した事が挙げられる。 ただ私自身「ラブホテル」はもちろんいった事が無いし、元々の歴史も詳しくない。そのためラブホテルがいかにしてできたのか、そしてラブホテルの現在はどのような姿をしているのか、そのことについて、本書を通じて探る。 […]

おもてなしの経営学[実践編]‐宮城のおかみが語るサービス経営の極意‐

本書は[理論編]に対し、実践編として宮城にある有名な旅館のサービスについて、東北・宮城の旅館・ホテルを9軒、それぞれの女将たちが大学で講演を行ったものをライブ形式で綴っている。 なお、本書は宮城県の旅館の女将たちが女将としての質の向上と、宮城における旅館サービスの向上を目的とした「みやぎ おかみ会」の方々の協力の下、つくられている。 第1章「食にこだわる大規模旅館の経営」 「松島や あぁ松島や 松 […]

おもてなしの経営学[理論編]‐旅館経営への複合的アプローチ‐

旅館やホテルなどでは「おもてなし」とよばれる振る舞いや考え方が根底にある。ビジネス書の中にはその「おもてなし」を「ホスピタビリティ」と呼ばれるものである。 「旅館」や「ホテル」にある日本独特の「おもてなし」は日本人のみならず、海外から旅行に来た方々からも評価をしているほどである。本書はその「おもてなし」を基にした経営についての理論を東北の旅館をケースに示している。 第1章「日本の歴史に見る「おもて […]