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死語

ことばが消えたワケ ─時代を読み解く俗語の世界

日本語は絶えず変化する。そのため私自身は「正しい日本語」を信用することができない。私事はさておき、日本語に限らず、ことばは時代とともに変化を遂げていく。それだけでなく、流行語として扱われ、いつしかそれが「死語」となることさえもある。その「死語」こそ、本書のタイトルである「ことばが消えた」と呼ばれるようになったのかもしれない。そのことばが消えたのはどのような理由があるのだろうか、そのことを論じている […]

適当な日本語

「適当」の意味合いは2つある。第一章の冒頭にも取り上げられているが、一つは「いいかげんであること」、もう一つは「適切であること」と、2つの意味であるが意味合いが大きく異なる。日本語は絶えず変化しており、使われ方からして一つ目の「いいかげん」に使われることもある。しかしTPOをわきまえ、文法的に正しい二つ目の使われ方もある。特に「日本語の乱れ」として槍玉に挙げられるのが「いいかげん」と呼ばれるもので […]

団地の女学生

「団地」と言う言葉はもはや死語になりかけているのかもしれない。公営の集合住宅がコミュニティをつくり、「団地」と言う言葉が広がりを見せた。高度経済成長期の頃である。しかし現在は高級マンションなど集合住宅は増加していったが、当時「団地」という言葉が広がりを見せた頃の面影もなく、住人は多くても「つながり」が希薄化してしまった。 本書は「20年前」と「現在」の話を交錯しているように作られている。団地で育ち […]