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軍人

最後の参謀総長 梅津美治郎

靖国神社には戦争などによりなくなった方(戦死者、殉難者とも呼ばれる)が約246万柱祀られている。その中で14柱はA級戦犯にて東京裁判に掛けられ、絞首刑、あるいは獄死した。そのうちの一人として本書は「無言の将軍」と呼ばれた梅津美治郎を取り上げている。 第一章「「軍人勅諭」の子」 梅津美治郎は1882年1月4日、ちょうど明治天皇が陸海軍軍人に「軍人勅諭」を下賜した日と全く同じである。それ故に本章のタイ […]

リヒトホーフェン―撃墜王とその一族

ミリタリーのマニアの中には本書のタイトルにある「リヒトホーフェン」という人物をご存じの方もいるのかもしれない。サブタイトルにもあるようにドイツ帝国の軍人で、とりわけ航空隊での武功が最も有名である。特にアニメキャラのモデルにもなるのだが、それは後述する。本書はその撃墜王と呼ばれたマンフレート・フォン・リヒトホーフェンとその家族を取り上げている。 第1章「撃墜王―マンフレート」 マンフレート・フォン・ […]

靖国神社の緑の隊長

今年の1月12日、本書の著者であり、ジャーナリストで作家の半藤一利氏がこの世を去った。世に送り出した本は数知れず、とりわけ戦前・戦後における近現代の日本史について多くの議論を巻き起こした人物として上げられる。 本書は元々軍人の合祀に批判的だった半藤氏だが、A級戦犯の合祀について反対しただけであり、戦争の犠牲者(戦死者)について祀ることについては否定していなかった。その祀られた軍人の中で特に強い印象 […]

軍人が政治家になってはいけない本当の理由

今となっては文民統制になって久しいが、かつては軍人も政治に参加していたことがある。もちろん現在も元軍人が政治家として活躍している人もいる。しかし、本書の著者は軍人が、政治家になってはいけないと主張している。それは一体なぜなのか。本書ではその理由を取り上げている。 第1章「自衛隊の東日本大震災対処への賛辞の裏側で起きていた事実」 2011年3月11日東北地方を中心に甚大な被害を受けた。その災害から復 […]

靖国の軍馬

靖國神社には数多くの戦死者が合祀されている。そのことを巡っての議論は絶えないのだが、祀られているのは何も人ばかりではない。軍馬もまた合祀されているのだという。その軍馬はどれくらい祀られ、なおかつどのような馬が祀られたのか、そのことを取り上げている。 第一章「靖國神社の軍馬慰霊像」 靖國神社に馬が祀られていることはあまり知られていない。それもそのはずであり、理由としては公にされておらず、なおかつ神社 […]

東郷平八郎

日本の歴史の中で戦争を語る機会はけっこう多いのだが、中でも日本における栄光の歴史を語る上で欠かせないものとして1904年~1905年に起こった日露戦争が挙げられる。当初は勝利する見込みがほとんどなかった日本が大国であるロシアに勝利し、欧米列強に匹敵するほどの力を持つ国であることを知らしめた戦争として知られている。中でも有名なものとして世界屈指の海軍を誇るロシアに勝利を飾った「日本海海戦」が挙げられ […]

板垣征四郎と石原莞爾

8月15日、大東亜戦争、及び第二次世界大戦が終焉して64年という節目を迎えた。同時に日本軍の中で「天才」と唱われた石原莞爾の命日でもある。板垣の生涯について、石原の生涯についてといったそれぞれの紹介の本はこれまで多く刊行されており、満州についての本も板垣と石原の両方について書かれている。 しかし本書は、あくまで「板垣征四郎と石原莞爾」をクローズアップしているため、満州建国や大戦、東京裁判に至るまで […]