エッセイ

蚕食鯨呑――世界はおいしい「さしすせそ」

本書で取り上げている四字熟語はそのまま文章にすると、 「ときに蚕のように食べ、ときに鯨のように呑む」 とある。こういった四字熟語は飲み食いのことを言っているように見えて、実は食べるように国を侵略するようなことを形容して表したものである。しか...
書評

スープの歴史

今日は東京都心でも初雪が観測されたという。また今日以降も厳しい寒さが続くのだとも言う。その寒い時には必ずと言っても良いほど暖かいものが欲しくなる。特に食事や間食の時にはスープが恋しくなってしまう。食事でも時々食べられるスープ、日本ではインス...
国内政治

食は国家なり!~日本の農業を強くする5つのシナリオ

誰が言ったか忘れてしまったのだが「環境問題は「食糧問題」だ」と主張している方がいた。もっとも環境の変化により、農作物が育たず、飢饉が出てきて、それが食糧問題に発展していくという展開であるが、あながち嘘ではない。日本は食料自給率こそ39%(カ...
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書評

ガストロノミ―美食のための知識と知恵

美食の世界で「ガストロノミ(ガストロノミー)」というのがある。「ガストロノミ」は辞書で調べてみると「美食学」と書かれており、料理を基軸にして文化などの関連性を考察するという学問である。そもそも「ガストロノミ」はいつごろからできて、なおかつ「...
書評

昭和天皇のごはん

明日4月29日は「昭和の日」である。この日はかつて「みどりの日」と呼ばれ、昭和の頃には「天皇誕生日」と呼ばれた。 そう、4月29日は昭和天皇の誕生日である。昭和天皇は1901年4月29日にご生誕し、1989年に1月7日に崩御された。 昭和天...
書評

いま「食べること」を問う―本能と文化の視点から

「食育」という言葉が出たのは1896年頃に、医師であった石塚左玄が「化学的食養長寿論」にて初めて取り上げられたことから始まる。しかし当時はそれほど認知されていなかったが、時は経ちバブル景気の時代に入った頃から言われ始めた。「飽食」と呼ばれる...
日本人

シェフの哲学―食の探求から三つ星レストランの運営まで

「食」の世界は奥が深い。高級食材をふんだんに使った贅沢な料理から、100円にも満たないような料理でも味は千差万別とある。「食」にまつわる「味」の追求は料理人に限らず、様々な人が研究し、公の場で実践し続けている。 その「研究」と「美味」への追...
書評

いのちのレシピ―死の淵から生還した奇跡の“食”ヒストリー

人間のみならず、動物に欠かせないものとして「食」が挙げられる。その「食」は食物、あるいは食べ方によっては薬にもなり、毒にもなる。 本書は中でも死の淵に陥った時に救ったレシピを紹介し、かつ玄米菜食のレストラン「ローゼンケラー」や「マキシム・ド...
医学

コンビニ食と脳科学-「おいしい」と感じる秘密

「偏食の的」として挙げられる「コンビニ食」。最近では栄養バランスも考えられるような品も増え、即席性だけではなく、おいしくもなった。 その「コンビニ食」は「脳」にどのような影響を及ぼすのだろうか、そしておいしさはどのように表現されていくのか、...
書評

栃と餅~食の民俗構造を探る

あけましておめでとうございます。 今年も「蔵前トラックⅡ」をよろしくお願いいたします。 新年一発目の書評はお正月にまつわる「お餅」についてです。 新年で最初に食べるもの、それはおせちと並んで「雑煮」である。雑煮の作られ方・食べ方は地方によっ...
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