書評 スタンドアップ! 本書の帯には これは現代版『ロッキー』だ! と書かれていた。ロッキーは恋人のために、自分のために闘う姿を描いているのだが、本書はむしろDVの夫から逃げて、自分で何かができる証明としてボクシングに出会い、闘うといったものであるため、本質的には... 2020.12.29 書評青春
時代 お龍のいない夜 よく時代劇でも登場する、幕末の中でも印象に残る人物として挙げられるとするならば、「坂本龍馬」である。その妻の「お龍(楢崎龍・ならさきりょう)」も龍馬を主軸とした作品にはほぼ必ずといってもいいほど出てくるのだが、そのお龍を主軸とした作品は本書... 2020.12.25 時代書評
書評 電王 本書は創作ではあるのだが、実際に将棋の棋戦で「電王戦」と言うのが存在した。その始まりは2011年、故・米長邦雄永世棋聖対ボンクラーズとの戦いが始まりと鳴、その3年後には団体戦のような形で、5人の棋士がそれぞれのソフトと対戦した。その後は叡王... 2020.12.23 書評青春
書評 極限の婚約者たち 本書の表紙を見ると同性婚を描いているのかと思った。また本書の帯にはキチンと男性の主人公がいるとのことだったため、重婚かと思いきや、それでも無かった。 ではどのような婚約・結婚のエピソードかというと、2人の女性が恋愛について交錯する物語である... 2020.12.21 書評青春
書評 崖っぷちパラダイス 「サバイバル」と呼ばれる状況は、いつの世も起こる。本書は女性たちのサバイバルであり、フリーランスという収入が不安定な状況であり、なおかつ独身(シングル)であり、なおかつもう40代といった、本当の意味で崖っぷちの状況である。しかしそれでもまだ... 2020.12.14 書評青春
書評 俺の残機を投下します 本書はeスポーツを主軸とした作品であり、プロゲーマーを目指すために日々研鑽している者の、結果を残すことができず、心が荒んでいった。元々家族が「いた」が、離婚し、独身に逆戻り、結果が出ずに収入も減ってしまい、ついには「事件」を起こしてしまう。... 2020.12.09 書評青春
書評 ムシカ 鎮虫譜 何とも不思議なタイトルである。本書には「虫」といった要素もあれば、ラテン語やイタリア語における「音楽」を意味する「ムジカ(Música)」という意味をなしている。その2つの要素を合わせてタイトル付けているのも面白味がある。 本書の主人公は音... 2020.12.07 書評青春
ミステリー 夢の迷い路 20世紀に起こった事件を21世紀にて生きている人たちが解決するというものである。同級生の男女が、迷宮入りとなり、誰しもが置き去りにしていた事件を知ることとなった。しかもその当事者も生きており、話を聞くことにより、長らく止まっていた、事件解決... 2020.12.05 ミステリー書評
ミステリー ドラゴンスリーパー 決して藤波辰爾がドラゴンスリーパーという得意技を編み出すまでの事を描いているわけではない。 本書は刑事物であるのだが、元刑事と現刑事の捜査を描いている。しかもスケールは大きく、残酷な殺人事件の裏には中国という大きな存在があった。その中国を「... 2020.12.03 ミステリー書評
書評 奔る男-小説 金栗四三 昨年の大河ドラマは、「いだてん〜東京オリムピック噺〜」だったのだが、その主人公が本書で紹介される金栗四三である。金栗と言えばオリンピックのマラソン選手として活躍した一方で、箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)の開催に尽力した人物である。も... 2020.12.01 書評青春