日本人 梅棹忠夫に挑む 生態学者であり、民俗学者でもあり、そして何より「知の技法」の元祖とも言われた梅棹忠夫氏は今年の7月3日に老衰で逝去された。民俗学や生態学特有のフィールドワークを生かしながら「知的生産の技術」が誕生し、40年を迎えようとしていたときに本書が生... 2010.10.20 日本人書評
日本史 明治維新 1858-1881 本書の副題に「1858〜1881」とあるが明治維新が果たされたのは1867年、江戸幕府十五代将軍の徳川慶喜が京(現在の京都)に赴き、政権をすべて朝廷に委譲すると申し出たことである(大政奉還)。1858年は「日米修好通商条約」が締結された年で... 2010.09.30 日本史書評
日本人 硫黄島 栗林中将の最期 「硫黄島」は本来「いおうとう」と呼ばれるのだが、クリント・イーストウッド監督作品「硫黄島からの手紙」が大ヒットしていることなどから誤読とは言え「いおうじま」の読み方が浸透している。 それはさておき、硫黄島は日本軍が敗北したとは言え、アメリカ... 2010.09.18 日本人書評
日本人 指揮官の決断―満州とアッツの将軍 樋口季一郎 戦前、ユダヤ人はナチスの迫害や虐殺に遭ったのは有名な話であるが、そのユダヤ人を救った日本人は2人いる。一人は元在カウナス日本領事館領事代理で「命のビザ」を約6000人支給した杉原千畝、そしてもう一人は本書で紹介する樋口季一郎である。 樋口季... 2010.09.16 日本人書評
外国人 マザー・テレサの真実 マザー・テレサは「無償の愛」を広めただけではなく、「神の愛の宣教者会」をつくり、貧しい人たちに愛を与え、それが認められ「ノーベル平和賞」を受賞した。 本書は著者が1985年から始めた「インド心の旅」の中で何度も会ったマザー・テレサと「インド... 2010.08.11 外国人書評
外国人 盲目の犬ぞりレーサー―私に見えるのは可能性だけ 夏真っ盛りというのにも関わらず、季節外れの作品である。しかし犬ぞりに魅入られ、そしてそれに可能性を欠けた盲目の女性の生き様に私は魅せられた。 TVでも時々取り上げられている「犬ぞり」であるが、レース競技としてもあるだけではなく、雪の中人間や... 2010.07.29 外国人書評
日本史 江戸の妖怪事件簿 新聞の馴れ初めは、江戸時代の「瓦版」と言うのがあった。俗に「讀賣」と呼ばれていたものであり、町民にとっては重要な情報源であった。しかしその瓦版は今のように事実が書かれていることもあったが、その中でもデマや妖怪が出たと言った話も多かったのだと... 2010.07.21 日本史書評
書評 野球(ベースボール)の街ニューヨーク 野球の街というと日本でも様々なところが存在し、アメリカでも本拠地のあるところは軒並み「野球の街」といわれる。今回紹介するのはヤンキースやメッツなどを本拠地に置いているニューヨークが舞台である。とりわけヤンキースはワールドシリーズを1998年... 2010.07.18 書評海外
日本人 限界への挑戦―私の履歴書 本書は日本経済新聞の「私の履歴書」に掲載されていたモノを書籍化したものである。1973年、半導体の実験により、ノーベル物理学賞を受賞した。日本人で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹を含め、物理学賞受賞者は6人いる。著者の人生とともに、研究者... 2010.06.17 日本人書評
日本人 情報楽園会社 (株)オトバンク 上田様より献本御礼。 CDやDVDレンタルでもはや代名詞的存在になった「TSUTAYA」。その親会社は「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」と呼ばれ、その頭文字をとり「CCC」と言われている。「CCC」は「TSUTAYA」... 2010.06.15 日本人書評