書評

国際政治

ロシアはどこに行くのか─タンデム型デモクラシーの限界

昨年の5月にロシアの大統領がネドベージェフとなり、8年間大統領の椅子に座っていたプーチンは首相の座に座った。しかしロシアの政府では「首相」こそ最高権力者である。しかも大統領と決定的に違うのが、人気がない、つまり何年でもその椅子に座れるという...
仕事術

小飼弾の 「仕組み」進化論

「404 Blog Not Found」でおなじみの小飼弾氏の1冊。今年は「仕組み」の年なだけにまさに狙っていたかのような1冊である。 では小飼氏の言う「仕組み」とは一体何なのかということについて紐解いてみよう。 Part0「仕組みづくりが...
哲学

老いの身辺をさわやかに生きるための言葉

日本は高齢社会となり、やがて「超高齢社会」となる。 高齢人口は日本の人口の4割を占めることになる。 健康的な高齢者がいる中で、明日の人生も分からない人もいる。 高齢になるのを怖れている人もいる。 ではどのようにして老いたらいいのか。 「老い...
スポンサーリンク
書評

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く

勝間氏の新刊を見るとこう思えてならない。 「中谷彰宏ばりになってきたなぁ」と。 中谷彰宏と言えば当然自己啓発本など800冊以上を世に出している。年齢がもうすぐ50歳なので、著者としていつデビューしたのかはわからないが、一応85年と概算する。...
書評

21世紀の国富論

アダム・スミスの「国富論」を21世紀版にして書いたのが本書である。「国富論」のことについてちょっと簡単に説明しておく。 「国富論」は略称であり、正式には「諸国民の富の性質と原因の研究」という。これはアダム・スミスが1776年に出版された著作...
国内

本質を見抜く「考え方」

京都大学の教授であり、国際政治学者である中西輝政氏が政治学としての「考え方」を伝授した一冊である。本書のまえがきで、 「私たち学者は、常にこの(他人のゆがんだ視点などの支配)危険に身をさらしていると言えます。」 つまり他人の考えを鵜呑みにし...
エッセイ

常識崩壊

「食品偽装問題」「サブプライム」「ねじれ国会」など、日本の常識が崩壊していると元検事(通称、モト検、ヤメ検)の国際弁護士牛島信氏が、弁護士からの目線で今の事件や事柄について常識の欠如・崩壊を危惧しているエッセイ集であるが、本書自体は「Lex...
書評

想い出のブックカフェ 巽孝之書評集成

今日は日曜日。 特段の例外がなければこの日の主要新聞は必ず「書評」の欄、読書案内の欄がある。書評をやっている私にとって勉強にもなり、参考にしているほどである。 著者は慶応義塾大学文学部の教授であるが、朝日新聞や読売新聞などで書評を担当したば...
哲学

愛する者の死とどう向き合うか―悲嘆の癒し

愛する者の死。 それはあなたを育ててくれた親族であったり、あなたの支えになってくれた伴侶・恋人であったり、あなたと共に頑張ってくれた友であったり…。 「愛する者」というのは「誰」と一概には語れない。 しかし人の「死」というのは必ずやってくる...
日本人

ホタル帰る―特攻隊員と母トメと娘礼子

先日のイベントにおいて買った一冊。手書きのPOPでビジネス書と書かれていて、しかも「特攻の母」と呼ばれる鳥濱トメのことの関連性に不思議と好奇心がわき購入した一冊である。 本書は鳥濱トメが「特攻の母」として、そして戦後は「アメリカ兵の母」とし...
スポンサーリンク