小説

ミステリー

緋い川

「赤」という漢字は、使いようによっては「紅」にも、「緋」にも、「朱」にもなる。なぜ本書はタイトルで「緋」を使ったのか、物語の仲にあるように見える。 本書はと言うと明治時代の話であり、とある山村集落において起こった事件を取り上げている。その山...
書評

友達未遂

「友達」や「仲間」といった言葉だと聞こえはいいものの、実際に悪いことだとしても止める人がいなくなり、互いに共犯をすることとなると言う。かつて「ひょうきん族」でビートたけしが言った「赤信号みんなで渡れば怖くない」といった言葉があるように。 本...
書評

壺の中にはなにもない

「日常」と呼ばれる毎日の中には「非日常」と呼ばれるようなことも往々にして起こる。本書の主人公である若者の男性もまた、のんびりと過ごす日常の中に、非日常が生まれ、世の中の変化に巻き込まれる。 その中には「初恋」と呼ばれるようなことに出会うこと...
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書評

いつも鏡を見てる

その国の政府は、その国に生きる人の鏡である。 この言葉は社会・経済学者であり、近代の政治思想を生み出したマックス・ヴェーバーの言葉である。もっとも「鏡」と言う言葉は自分を映し出すだけでなく、その「背景」も映し出す。 そう言う意味で、本書は時...
書評

みなさんの爆弾

人には誰しも、何らかの「爆弾」を持っているという。物理的に爆弾を持ってしまうと銃刀法違反にあたり逮捕されるため持っていないのだが、例えば怒りの導火線となる「逆鱗」もまた爆弾の一つである。もっと言うと、過去にあった出来事で生まれた「傷」をえぐ...
ミステリー

精密と凶暴

忍者の発祥は諸説あり、ハッキリとしていないが、少なくとも源平と呼ばれた合戦の時代以降には存在している。平安末期から鎌倉時代にかけてである。人目に隠れて奇襲を行い人を殺すこともあれば、建物などの破壊、さらには諜報活動など、役割は多岐にわたる。...
書評

瞳のなかの幸福

人が「幸せ」を持つ要素は色々とある。大金を得る、あるいは成功をする幸せなどもあるのだが、身近な環境を変える、あるいは人・もの・ことを手に入れるなどで、得られる「小さな幸せ」がある。この「小さな幸せ」を集める物語が本書である。 本書はある女性...
書評

働く女子に明日は来る!

あなたにとって「働くこと」とはいったい何か?働く人それぞれ答えは異なるだろう。ちなみに私は「愉しみ」そのものである。自分自身が働くことによって、自分も相手も喜ぶことができることをやりがいとしている。 私事はさておき、本書はとあるドラマの製作...
ミステリー

燃える水

決してアニメ化・実写映画化されたマンガによく出てくる、「可燃性の水」の事を表している作品ではない。(映画では登場回数漫画史上No.1と標榜しているが) それはさておき、本書の舞台はとある中小電機メーカーであるが、その会社員が遺体で見つかった...
書評

日映りの時

本書は「無戸籍」の子どもの姿を取り上げている。無戸籍に「無戸籍の日本人」「日本の無戸籍者」などの本を取り上げたのだが、ようやくドキュメントやニュースなどで取り上げられ、日本でもやっと国会で取り上げ始めたところである。 無戸籍であることの原因...
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