時代 小説 品川心中 本書は二見書房で出版されたシリーズである「小説 古典落語」の最終巻である。今回取り上げられる演目は「品川心中」、三代目古今亭志ん朝や六代目三遊亭圓生をはじめ「名人」と呼ばれる方々が得意としていた演目である。 どのような噺なのかというと、かつ... 2021.06.20 時代書評
書評 いつかの岸辺に跳ねていく 幼なじみの2人がそれぞれの道を歩んでいった。その道は交わるかどうかはわからなかったが時が経つにつれ、2人それぞれの物語が1つへと変わっていくようになった。しかし1つになった時、幼なじみの女性は既に病床にあった。 幼なじみと言うことなので、気... 2021.06.18 書評青春
書評 #柚莉愛とかくれんぼ アイドルは、英語で直訳すると「偶像」と表す。いわゆるシンボルようなものであり、なおかつ偶像であるが故に、非日常を演出している。もっともそういった事を生み出す方々は歌手に限らず、タレント、役者など幅広い。 そのアイドルに関してはそれぞれの「フ... 2021.06.12 書評青春
書評 三匹の子豚 本書のタイトルである「三匹の子豚」は18世紀後半頃に作られた童話であるのだが、実際に誰が、いつ作られたのかはわかっていない。ただ判明しているところでは書物としては1812年に初版が発行され、童話として親しまれ、1933年にはウォルト・ディズ... 2021.06.09 書評青春
書評 ピカソになれない私たち 本書の話に入る前に私事になってしまい申し訳ないが、私の住んでいる鎌倉から電車で走ると大船駅がある。よく買い物に行くところであるが、その駅から通った道の中に美大の予備校がある。よく夜に買い物へ行くため、ちょうどその時間帯で授業が行われている。... 2021.06.07 書評青春
SF 沙漠と青のアルゴリズム 本書はあたかもタイムマシンに乗ったような1冊である。現在が2021年とするならば、過去は2015年、未来は2028年といったように、日本滅亡を回避するために、尽力するといった一冊である。 近未来であり、なおかつ現実と架空、それぞれの「世界」... 2021.06.05 SF書評
ミステリー カッコウの微笑み ハッカーの事件は後を絶たない。大手の会社への不正アクセスのみならず、そのデータを盗むどころか、ランサムウェアを入れて、身代金を出させるような行為まで及んでいる。対象は全世界にまで広がっており、日本の企業でも実際に被害を受けているケースも存在... 2021.06.01 ミステリー書評
書評 商店街のジャンクション よく着ぐるみで踊ったり、アピールしたりするようなものを見かける。本来であれば「中身はない」と言うことが失礼に当たらないのだが、ある映画ではキャラクターの着ぐるみに中身がバレたり、テレビ局のマスコットの着ぐるみは、中身だけでなく、外見までボコ... 2021.05.26 書評青春
書評 僕の母がルーズソックスを 本書のタイトルだけを見ると「キツい」や「ムリすんな」を連想してしまう。もちろんそれが似合う年齢であればそうは言わないのだが。 本書は主人公の母親が本当に「17歳」(後に「おいおい」という声優ではない)になった所から始まる。別の物語では大の大... 2021.05.24 書評青春
書評 われらの世紀 真藤順丈作品集 「戦い」と言う言葉は戦争だけに扱われる言葉だけではない。スポーツにしても、過酷な運命に対抗するときも、自分自身の精神と身体を賭しても「戦う」姿がそこにある。 本書はその「戦い」と、戦いを通じて、生きていく姿を描いた短編集である。 方や第二次... 2021.05.17 書評短編集