小説

書評

ぼくたちが見た世界―自閉症者によって綴られた物語

自閉症と言う病名を聞くことがあるのだが、「自閉症」と言うのはいったい何なのだろうか。調べて見ると、 「早期幼児期に発生する精神発達障害。対人関係における孤立、言語発達の異常、特定の状態や物への固着などを示す。脳機能障害によると考えられる。早...
時代

賢帝と逆臣と~小説・三藩の乱

17世紀の中国大陸は清王朝が始まったときでもあった。清王朝は江戸時代が起こって約20年後となる1622年に、現在のモンゴル地方にて誕生し、瞬く間に中国大陸全土を統一した。それか270年もの間、中国大陸の歴史を紡いできたのだが、後半になってく...
書評

恋する狐

本書は狐などの物の怪が出てくるため怪異モノかと思ったら「恋する」というタイトルを冠している通り、怪異モノでありながら、恋愛・ハートフルの要素も盛り込まれた短編集である。 物の怪というと怖い印象を持ってしまうのだが、本書に出てくる物の怪はいず...
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時代

あっぱれ町奉行―江戸を駆ける

「町奉行」は江戸時代にある仕事の一つで、現在で言う所の「裁判官」や「検事」という職業を指す。しかも一般的に町奉行というと地方の御奉行様の事を連想してしまうのだが、実際は江戸町奉行が「町奉行」と呼ばれたのだという。身分も勘定奉行や寺社奉行と同...
書評

落日の譜―雁金準一物語

団鬼六氏は今から3年前に亡くなられたのだが、彼が生み出した作品の多くは「官能作品」、それもSMものが非常に多かった。一時期断筆するものの、そののち親交のあった最後の真剣師・小池重明の生涯をつづった「真剣師・小池重明」がベストセラーとなり脚光...
ミステリー

プチ・プロフェスール

「プロフェスール」はフランス語で「先生」「教授」の事を指す。そう考えると、本書のタイトルは直訳すると「小さな教授」と言うのだが、何の先生だろうか、と読み進めていくと科学を研究していることから、俗に「リケジョ」と呼ばれている。「リケジョ」や「...
書評

夢はトリノをかけめぐる

もう終わって半年経つのだが、今年の2月にロシアのソチで冬季オリンピックが行われた。男子フィギュアスケートの羽生結弦選手を始め多くの選手が活躍し、メダルを獲得した。 さて本書の話に映るのだが、そのソチオリンピックの2大会前、イタリア・トリノで...
ミステリー

東京コンフィデンス・ゲーム

「コンフィデンス」は簡単に言うと「信用」である。「信用」と言うと人と人との関係もあれば、投資の世界でも「信用取引」と呼ばれるものも存在する。 本書の話に入るのだが、本書は企業における「買収」にまつわる闇、あるいは企業そのものの「闇」を描いて...
書評

東京消防庁 芝消防署24時 すべては命を守るために

「死と隣り合わせの仕事」というのはいくつもあるのだが、それと共に人命を救う仕事というとさらに少ない。その両方に当たる職業の一つとして「消防士」が存在する。火災や事故などから人を救うために素早く、性格に、危険を冒しながらも助ける仕事、しかも「...
書評

テ・鉄輪(かなわ)

本書のタイトルである「テ・鉄輪(かなわ)」は、物語の舞台であるカフェ「サロン・ド・テ・鉄輪」を略したものである。しかもそのカフェは「縁切りカフェ」と言うから奇妙としか言いようがない。カフェも奇妙であれば、カフェに来る人々も奇妙である。人も奇...
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