小説

ミステリー

桜の咲かない季節

春は「桜」の季節と言われている。昨日の温かさから本州ではもうそろそろ見頃と言われているが、故郷の北海道ではゴールデンウィークが見頃と言われている。 そういった「桜」の季節になると花が咲くような出来事がある。「桜」に因むと大学合格の「サクラサ...
書評

荻窪シェアハウス小助川

「シェアハウス」が若者を中心に広がりを見せている。リビングや台所や浴室などを共有し、家賃も安価である事、そして希薄になりつつあるつながりを持つ事ができることが要因とされている。その一方で、「脱法ハウス」と呼ばれるような問題も表面化しており、...
書評

たまさか人形堂それから

本書は「たまさか人形堂」という架空の人形屋を舞台にした短編集であるが、最初に収録されている作品からずっこけてしまった。タイトルは「香山リカと申します」。ニュースやワイドショーを観る方はお気づきだと思うが、あの精神科医を連想してしまうような名...
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書評

これからお祈りにいきます

「祈り」は宗教特有の物のように見えるのだが、実際には宗教に関係無く、むしろ地域の慣習でも、人々の日常のなかでも存在する。 本書は奇妙な祭りを慣習にしている町で育った高校生の話なのだが、父が不倫中、母も現実逃避、弟は不登校と、家庭環境はまさに...
書評

愛と人生

かつて「男はつらいよ」と言う作品があった。その主人公である車寅次郎役には、長年渥美清がやっていた。その作品で当時子役だった秀吉は、寅さんと共に行方不明の母を探す旅に出たという一冊である。本書では「寅さん小説」という見慣れない分野にて定義づけ...
2014年

年末恒例ランキング2014 vol.3 「文芸・評論」本ランキング

今日のランキングは「文芸・評論」本のランキングです。今年は67冊取り上げました。昨年は35冊だったことを考えると倍増しました格好です。実をいうと、これほど多くなった理由として今年は仕事そのものが忙しくなり、書評そのものを行う時間がほとんどな...
書評

ラブ・オールウェイズ

元々恋愛作品を取り上げている著者の中でも、著者本人が「特別な本」と銘打っているのが本書である。本書が出版される2年ほど前、ちょうど本書の短編集が連載している2012年に本書に掲載されている挿絵の引用元である絵本作家・伊藤正道氏が55歳の若さ...
書評

「メジャー」を生みだす マーケティングを超えるクリエイターたち

角川書店 岸山様より献本御礼。 マンガやアニメ、さらには歌などのカルチャーを「サブカルチャー」と呼ばれるのだが、数年前から論者によって、「ポップカルチャー」と呼ばれる事がある。そういったカルチャーが「オタク」と呼ばれる方々のために作られるこ...
書評

甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺

お菓子は色々な甘みを持っている。特に和菓子の場合は、餅や餡子、砂糖など、様々な材料でもって彩りで視覚を、そして、繊細な甘さでもって味覚を堪能することができる。本書で紹介される和菓子一つ一つは繊細な甘さを持っているだけではなく、本書で紹介され...
SF

献灯使

本書のタイトルは「けんとうし」と呼ぶ。ただ「けんとうし」というと、どうも「遣唐使」を連想してしまうのだが、本書はあくまでは「献灯使」として扱っている。 本書は表題作の他にも「韋駄天どこまでも」「不死の島」「彼岸」「動物たちのバベル」と言った...
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