外国人 ジョン・ロールズ-社会正義の探究者 今でこそ、政治哲学の議論は盛んに行われているのだが、アメリカでは第二次世界大戦直後は盛り上がりに欠けていた。イギリスの哲学者であるアイザイア・バーリンでさえ論文で吐露するほど停滞した政治哲学の世界に大きな風穴を開けたのが、本書で紹介するジョ... 2022.06.07 外国人書評
ミステリー 小麦の法廷 新米弁護士が初めて刑事裁判の弁護人を務めたのだが、その事件はやがて大きな事件に巻き込まれるというものである。しかも「弁護人」と言う立場になったことにより、犯罪に加担しているのではないか、とメディアにも目を向けられ、中には罵倒というような言葉... 2020.11.27 ミステリー書評
書評 正義の申し子 「正義」を振りかざすような人を見るといい気がしない。もっとも私は「正義」と言う言葉が嫌いである。その理由としては昨今のこともあるのだが、正義を振りかざすような人は自身の価値観を「正義」と捉えて、相手にぶつけるような印象が強く、ぶつけられた側... 2020.07.09 書評青春
哲学 わたしが正義について語るなら 「アンパンマン」などで有名な漫画家・やなせたかし氏が昨年の10月13日に亡くなられた。94歳と、まさに「大往生」と呼ばれる人生だった。やなせ氏は漫画家のみならず、絵本作家・詩人・作詞家・イラストレーターなどマルチに活躍した。やなせたかし氏の... 2014.04.04 哲学書評
哲学 さもしい人間~正義をさがす哲学 「さもしい」と言う言葉はいったいどのようなものなのか。調べてみると、 「1.見苦しい。みすぼらしい。 2.いやしい。卑劣である。心がきたない。」(「広辞苑 第六版」より) とある。パソコンの進化により、様々な情報が手に入る、経済成長により... 2013.11.20 哲学書評
ミステリー モンスター・シークレット 進展のない事件について最新の情報を手に入れようと正義感に燃える記者が話題収集のためにフランスに渡ったときから物語は始まる。 その物語はフランスに行く前まで追っていた事件との館錬成があり、「ナポレオン」や「摂政」などを手がかりに日仏双方から紡... 2012.10.20 ミステリー書評
国内 なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか 当ブログ、及び前身の「蔵前トラック」では何度も取り上げた「光市母子殺害事件」。昨年の4月22日に差し戻し審にて被告の元少年に死刑判決が下った。さらに懲戒請求煽動訴訟は和解はされながらも付帯控訴をしており、現在も係争中であるが一応ほとぼりが冷... 2009.05.01 国内書評
国際 国際正義の論理 「国連安全保障理事会におかれましては、その議題について、客観性をもって、国際法の規定並びに正義及び衡平の原則に従いつつ討議をする義務があります。」(p.7より) これは国連の安全保障理事会からある国へ送られた書簡である。ある国は5年前の3月... 2008.12.15 国際書評