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ドキュメンタリー

祝言島

2006年に起こった架空の事件。しかしその事件は謎が謎を呼び、さらには担当していた警察官が突然姿を消し「迷宮入り」の状況になった。そして12年後の2018年。主人公がとあるドキュメンタリー映画と出会うことになる。それが本書のタイトルにある「祝言島(しゅうげんじま)」である。 このタイトル自体がドキュメンタリー映画でありつつ、本書の全ての事件につながるものである。しかもその島に関連した事件も長きにわ […]

テレ東のつくり方

「テレ東」ことテレビ東京は全国キー局の中でも異彩を放つテレビ局である。番組編成も独特であり、緊急時についてもほとんど緊急放送を行わない。そのことから「安定のテレ東」「テレ東伝説」とまで呼ばれた。 しかしながら主要キー局と比べて規模は小さいのは否めない。否めないながら独自の番組をつくり上げ、一定の人気を得たことは言うまでもない。その番組誕生までの裏側を制作者の立場で綴ったのが本書である。 第1章「「 […]

リフォームの爆発

リフォームというと「大改造!!劇的ビフォーアフター」を思い出す。いわゆるリフォームを取り上げたドキュメンタリー番組であるのだが、本書は違った意味でのリフォームであり、なおかつ「ビフォーアフター」とも呼ばれる。その「違った意味」というのはタイトルにあるように「爆発」に近しいような欠陥住宅と家庭の崩壊といったものを抱えて一る部分があると言うことである。 今にも爆発しそうな爆弾を抱えながらリフォームを試 […]

動物たちの3.11 被災地動物支援ドキュメンタリー

あの日から6年迎える。当時私は東京で働いていたのだが、その思い出は昨日のことのように覚えている。今日帰ることができるのか、なおかつ明日からいったいどうなるのかなど、いろいろと頭に駆け巡ったことはよく覚えている。当ブログでもほぼ毎年のようにあの日のことについて書いたのだが、本書は少し視点を変えて「動物」はあの日をどのように過ごしたのか、そのことを取り上げている。 1.「その日……」 岩手県石巻市、あ […]

仮説の検証 科学ジャーナリストの仕事

私自身、昨年の小保方問題にて「科学ジャーナリズム」とは何なのかを考えるようになった。科学ジャーナリズムといえば、科学における新発見や事件などについて、テクニカル、なおかつわかりやすく伝えつつ、批判的に考察を行うという立場にあるのだが、実際に一連の小保方問題を見ていて疑問に思ってしまったことから本書を取り上げた。 本書はNHKのディレクターとして、解説委員として、科学ジャーナリストとして生きてきた方 […]

どうやって社員が会社を変えたのか―企業変革ドキュメンタリー

自分を変えるのは常に自分であると同じように、会社を変えるためには常に会社であり、かつ社員である。その言葉を知っていても、実際に実行している人、会社は少ない。もっとも会社は「組織」のかたまりである分、意思統一をはかる必要があるため、時間がかかり、かつ思うようにうまく行かないという部分がある。その要因として「あるべき論」と言うのがあり、実際に足かせとなったケースが多い。本書は実際に企業変革を行った事を […]