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プロレス

柔術狂時代 20世紀初頭アメリカにおける柔術ブームとその周辺

元々柔術は日本の古武道の代表格の一つであり、素手で行う「徒手武術」として挙げられる。それが発展し「柔道」や「合気道」などへと発展して行った。また柔術には様々な流派が存在しており、明治の文明開化以降は海外にも柔術が広がりを見せ、海外から生まれた柔術もある(サンボやブラジリアン柔術もその一つとして挙げられる)。 本書はその中でも20世紀に入ってアメリカにて柔術が伝えられ、一大ブームにまで発展したのだが […]

ドラゴンスリーパー

決して藤波辰爾がドラゴンスリーパーという得意技を編み出すまでの事を描いているわけではない。 本書は刑事物であるのだが、元刑事と現刑事の捜査を描いている。しかもスケールは大きく、残酷な殺人事件の裏には中国という大きな存在があった。その中国を「龍」に見立てて、犯人を追っていき、静めると言うものである。 そう言うような感じであるのだが、実を言うと、本書の登場人物の中には伝説の刑事に「パイルドライバー」の […]

ワールドプロレスリングの時代―金曜夜8時のワンダーランド

「戦いのワンダーランド」と言う言葉は80年代当時、新日本プロレスの実況を勤めていた古舘伊知郎から発した言葉である。この言葉がワールドプロレスリングという番組を印象づけ、サブタイトルにある「ワンダーランド」とも銘するようになった。今も「ワールドプロレスリング」は放送されているのだが、毎週土曜深夜に放送枠が移動となっている。しかし以前は金曜のゴールデンタイムに放送されるほど、人気を博していたのだが、そ […]

北朝鮮で考えたこと

北朝鮮というと、昨日か今日か分らないのだが、アントニオ猪木らが訪朝し、プロレス興業を開催するのだという。アントニオ猪木のプロレス興業というと、1995年の「平和の祭典(平和のための平壌国際体育・文化祝典)」以来19年ぶりの事である。1995年の時は約19万人を「動員」した。 「動員」と言う言葉に違和感があると思うが、当局から試合に来るよう19万人ほど命令されていたのでそう使っている。果たして今回は […]

逆境?それ、チャンスだよ

PHP研究所様より献本御礼。 1974年に新日本プロレスでデビューしてからちょうど40周年を迎える長州力。デビュー当時は本名の吉田光雄だったが、ファンの公募により長州力に改名された、40年もの間、強さはもちろんのこと様々な名言を残し、歴史に名を刻んだレスラーであり、インタビュー集なども数多く存在する。しかし本書はかねてからあるようなプロレス本とは異なり、ビジネスマンのために自ら何を残すのか、名言の […]

女子プロレスラーの身体とジェンダー -規範的「女らしさ」を超えて-

プロレスの歴史は、紀元前からある「レスリング」とは異なって浅く、19世紀の初め頃からイギリスのランカシャー地方で始められたと言われている。その1世紀後にアメリカで女性プロレスラーが誕生した。日本に渡ったのは戦後間もない時にアメリカ進駐軍相手の興業が東京・三鷹でスタートしたのが始まりとされており、力道山よりも古い歴史を持つ。長い歴史の中で「クラッシュギャルズ」や「ビューティ・ペア」「極悪同盟」などで […]