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景気

ハイエク ―「保守」との訣別

日本もそうであるが、アメリカやヨーロッパ各国では形は違えど、「資本主義」によって経済は回っていると言える。資本主義といえども、様々なものがあり、「自由資本」や「社会資本」といったものまであるのだが、本書で紹介されるハイエクこと「フリードリッヒ・ハイエク」は自由市場をもとにした資本主義論者であると同時に、批判者でもあった。また、今日の経済にある「自由資本主義」の根幹を定義した論者としても知られており […]

日本経済の構造変動―日本型システムはどこに行くのか

日本経済は混迷を極めている。先ほどでも外国為替市場の円相場は戦後最高値を更新し、輸出だよりである製造業界では大きな痛手を負ってしまった。「失われた10年」から解放された今でも日本は「閉塞感」が拭えない。かつて江戸時代では「鎖国」により他国との関係を絶っていたが、この閉塞感では他国どころか他人との関係をも絶っている印象が強い。 与太話はここまでにしておいて、本書では日本経済の構造の変化について追って […]

預金じゃイヤだけど投資はコワい ボクの“負けない”人生戦略

急速に陥った不況のなかでお金がないという声があとを絶たない。しかし、バブル・戦後最長の好景気の儲けはほとんど預金するといったこと堅実性をもたせることを行っていた人も多いのかもしれない。 では「投資」はどうか。言葉だけで拒否反応を起こす人もいるだろう。つい数年前まで「ファンド」や「M&A」などの言葉が乱舞し、投資という言葉自体「悪」という認識を植え付けさせた。それが固定観念となってしまい 第 […]

変わる世界で日本はこうなる!

2008年10月にアメリカ大手証券会社「リーマン・ブラザーズ」が破たんし、世界に経済は減速した。日本も例外なくその影響を受け、日経平均株価も一時7000円台を割り込むという事態になった。雇用状況も「派遣切り」や「内定取り消し」などが相次ぎ、世界的に経済は不安定に陥っている。政治もまた「定額給付金」や「解散」、あまり関心がないのだが「かんぽの宿」のことについて紛糾している、というよりも足踏み状態とい […]

日銀はだれのものか

財団法人アメリカ研究振興会理事長(本書発売当時)で、石油問題の権威として知られ、日銀審議委員も勤めた中原氏の日銀人選にかかわる自叙伝である。 第一章「金融政策に向き合う」 本書の話の始まりは「失われた10年」の真っ只中であった。山一證券が倒産し、北海道拓殖銀行が破たんした後から本書の話は始まる。 第二章「ゼロ金利への挑戦」 第三章「ゼロの攻防」 第四章「ゼロ金利解除」 ここのあたりで景気回復のため […]

円の足枷―日本経済「完全復活」への道筋

今アメリカのサブプライムローンのあおりを受けて世界的に恐慌の一途をたどっている。日本もそれに例外ではなく、「円高恐慌」というのが進み企業でもリストラや派遣切りが相次いでいる。ここ数日で株価も上昇しており景気の低迷は少し落ち着いたように思えるが油断は禁物である。 実はこの「円高」による景気の低下というのは13年前にもあった。その時は急激な円高により1ドル79円にまでなったほどである。輸出産業で経済が […]

ニッポン経済の「ここ」が危ない!

現在の日本経済は後退の一途をたどっているが、これに関する問題点について書かれている。第1章は構造改革による格差についてだが著者の竹中氏は格差問題については海外に比べて格差はないのにもかかわらず格差に過剰に反応しすぎである、さらにこういう格差になった理由は構造改革ではなく経済のグローバル化によるものであるといって斬り捨てている。 グローバル化も一つの要因であり、構造改革による功罪だけが要因ではないと […]

日本の値打ち―外資が殺到する本当の理由

本書は海外の戦から見た日本の値打ち、外資が殺到するその所以とは何かについて迫っている。ここ最近の日経平均や外国為替は外国人投資家の影響で円高・円安になる状況が続いている。なぜそれだけ影響を及ぼすことになったのかというと、外資の参入も含めて考えると日本には魅力があるからだという。 どのような魅力なのかというと、まず外資からの目線は日本はものつくりの国である。その技術の高さは世界に誇る。とはいえそれを […]