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記者

妻はサバイバー

そもそも「サバイバー(Survivor)」とは、 生き残った人。生存者。「大辞林 第四版」より と表している。しかし、「サバイバー」と言う言葉は「がんサバイバー」のように、がんなどの病気の治療中、あるいは治療後のリハビリを通して逆境に抗い続ける人のことも指している。そのためか様々な病気や出来事における「サバイバー」もできはじめた。 さて本書である。本書の著者は現役の朝日新聞記者であるが、著者の妻が […]

オッサンの壁

1972年に「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(通称:男女雇用機会均等法)」が制定された。今年でちょうど50年の節目を迎える。その50年間、女性の社会進出もだんだんと行われていった。その一方で、先日のとある牛丼店における元常務の舌禍もあれば、さらにダイバーシティに反する動きを見せるなど、根底の部分ではまだ平等に反している動き・発言が未だに残っている。 男女平等というと […]

オールドタイムズ

本書は新聞社を退職した記者たちがウェブニュースの会社を設立し、世の中に蔓延るフェイクニュースを暴いていくと言うものである。 メディアに関しては小説ばかりでなく、ルポルタージュなども色々と取り上げてきたのだが、ある種フェイクニュースに対して、さらには既存メディアなど忖度無く暴いていくものである。 新聞記者としては一流だが、ネットニュースとなると環境が違うためズブの素人であることが人物の描写を見ても見 […]

カガク力を強くする!

「科学」はもはや私たちの生活には切っても切れないほどである。文明が生まれ、そし様々な技術が生まれるようになった。それも全て科学の恩恵によって革新され、進化をなし得る元の一つとして上げられる。その「科学」は新しい実験を行うために、仮説・検証などを行うことによる繰り返しになるのだが、その科学的な思考やコミュニケーションは私たちの生活の中でも必要なことである。その科学に関する新聞記者であり、現在は科学ジ […]

政治をみる眼 24の経験則

毎日のように政治に関するニュースが取り上げられているのだが、そこから見える政治はほんの一部分でしかない。その見えない大部分はどこにあるのか、そこには本書がある。政治はどのようにして形成されていくのか、そしてその政治で必要なものは何なのか、長年政治の現場を取材し続けてきた著者が定義している。 第一章「政治は数である」 「数」は言うまでもなく党の国会議員数のこともあるのだが、ほかにもテレビ・新聞各社な […]

戦争体験は無力なのか ある政治記者の遺言

今年で終戦70年という節目を迎える。節目というわけではないのだが、その長い年月の中で語り継がれているのが「戦争体験」である。私の祖母も大東亜戦争により疎開を経験したことから小さい時に戦争のことについて語っていたことを今でもはっきりと覚えている。もちろんその戦争体験は今でも語り継がれているのだが、本当にそれは無力なのかと疑問を投げかける記者がいた。本書は長年政治記者を務め、政治の表・裏の世界を知り尽 […]

盤上の人生 盤外の勝負

現在「将棋電王戦FINAL」が行われており、ネットの世界でも将棋が色濃く認知されている。その現実について一昨年著者も電王戦のコラムとともに、取りあげられていたことが印象的である。ちなみに本書の著者は今年1月末に他界した。将棋棋士としての人生以上に観戦記者、作家としての認知度が高く、将棋の知らない方々に文章でもって伝えた功労者と言っても過言ではない。同時に、多くの闘いを見続けたことで、本書のような一 […]

2020年新聞は生き残れるか

私自身新聞嫌いではあるものの、時折色々な新聞を読む。しかし新聞を読むたびに、その新聞それぞれの思想や考え方が出ており、それが「偏向」と見て取れるきっかけになってしまう。あと新聞と言うことにフォーカスを当ててみると、今年の8月に朝日新聞の吉田調書にまつわる問題があり、新聞への信頼も低下の一途を辿っている。 そう考えると新聞はどのように生き残るべきか、そしてジャーナリズムはどういった方向に進むのか、本 […]

モンスター・シークレット

進展のない事件について最新の情報を手に入れようと正義感に燃える記者が話題収集のためにフランスに渡ったときから物語は始まる。 その物語はフランスに行く前まで追っていた事件との館錬成があり、「ナポレオン」や「摂政」などを手がかりに日仏双方から紡ぎ出される「ミステリー」に巻き込まれる。そしてフランスで知り合ったある鑑定医とともに歴史、証拠などを材料に真実を読みとっていく。 日仏の両国は言語や文学など異な […]