さて、年末企画の第2弾は、予告通り、
「歴史本」と
「ビジネス本」
のランキングです。前回は「アクセスランキング」だったので客観的視点だったのですが、今回は完全に自分の独断と偏見の視点でお送りいたします。
では早速いきましょう!
まずは、【ビジネス本】のランキングから
1.最高指導者の条件
3.1週間は金曜日から始めなさい 仕事と人生が楽しくなる時間活用術
4.組織行動論の実学
5.レバレッジ時間術
「独断と偏見」と言いました。
その塊となって表れているのだ第1位です。この本の著者は台湾元総統の李登輝氏。ブログを長く見ている方はわかると思いますが、私の尊敬する人物であります。この方のリーダーシップ論はまさに自分のこれまでの人生をたっぷりと織り交ぜながら書かれています。同時に「ゴーマニズム宣言 台湾論(文庫版)」とともに見ると李登輝氏の実像が画となって表れているので、よくわかると思います。
第2位は私自身縁深い1冊となったものです。10月に初めて出版記念講演&パーティーに参加いたしまして、数多くの方との名刺交換をいたしましたが、その中で横田氏のフレーズが図と頭をよぎりました。
・「それは何のため?」
・「それは誰のため?」
そして、これかと思えば今度は、別のセミナーにおいて「ベッキー」と「タッキー」という新しいフレーズができていました。フレーズづくりがうまいですなと思いました。
第3位はこれはごく最近に書評した1冊でしたが、書評にも書かれているとおり、共感できるところがかなりあった1冊でした。
第4位はビジネス書の中でも難しいものを選んでみました。権力を得たらというところで大きな教訓になるかもしれません。
第5位はレバレッジシリーズの中でも印象が強かった1冊、もといレバレッジシリーズで最初に買った1冊でした。本田氏の時間的概念がなかなか面白かったのを覚えております。
さて、続いては【歴史本】
3.広田弘毅
4.日本二千六百年史
今回選んだ5冊はある共通点があります。
それは…、
「東京裁判」
です。当ブログは歴史本も書評しておりますが、今年書評した歴史本のうちほとんどが東京裁判ものであったとおもいます。
で、ひとつだけ注意たしたいと思いますが、第2位の本は書評はやっておりません。おそらくこれからやる予定もありません。しかしこれだけは言っておかなくてはなりません。
東京裁判について、そしてその前に合った大東亜戦争、日中戦争、二・二六事件などに興味を持った原点がこの第2位の本にありました。今でも歴史を学ぶにあたってのプラットホームになっている、そんな感じです。
さて、まず第1位はA級戦犯で絞首刑となった7人の最期の瞬間を見ていた教誨師花山新勝の1冊であり、歴史学的にも一次資料に値する1冊です。特に東条英機の巣鴨プリズン内での生活の一部も垣間見ることができます。巣鴨プリズンにおいて東条英機の心境は劇的に変化し、仏教に目覚めて朗らかになったともいわれています。
第3位は東条英機とともにA級戦犯で絞首刑となった人をスポットにあてた1冊です。A級戦犯では7人が絞首刑に処せられたのですが、広田弘毅は唯一の文官とされており、いまだに絞首刑ではないという意見も根強いものです。その広田の生涯を数多くの資料をもとに検証されていたので、もう「見事」としか言いようがありません。
第4位はこちらは民間人として唯一A級戦犯として起訴された思想家大川周明が書いた懇親の一作の復刻版です。歴史的資料ですが、1,500円とお手頃な価格だったので是非ご覧ください。
第5位はこちらも東京裁判でパール判事のことについて北大准教授の中島氏と評論家の西部氏を痛烈に批判した1冊です。この後批判された2人は、「パール判決を問い直す」という本を出しましたが、これは駄本と言いざるをえません。小林の批判がほとんど書かれていませんでしたので。
今回はビジネス本と、歴史本の2分野を取り上げましたが、次回は、それ以外の分野のランキングといきます。乞うご期待!
コメント
ビジネス書の2位に入れていただき、
有難うございました。
来年もいろいろなフレーズを考えて
行きたいと思います。
楽しみにしていてください。
>横田尚哉様
あけましておめでとうございます。
私も昨年本書を通じてさまざまな出会いと学びを行ってきたことを心から感謝しております。
また今年も魅力的なフレーズ、そしてためになるフレーズを期待しております。
末筆ですが今年も一年、よろしくお願いいたします。
"広田弘毅" に関する話題
"広田弘毅" について書かれたエントリを検索してみました。
2009-03-16 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」http://www.tv-asahi.co.jp/rakujitsu/ 昨夜、テレビ朝