年末恒例ランキング2014 vol.5 「人文」本ランキング

年末恒例企画もいよいよラスト、今日のランキングは「人文」本のランキングです。今年は143冊取り上げました。昨年も同じようなことを書きましたが、「人文」とひとえに言っても哲学・思想・歴史・言語・自己啓発など様々な本が「人文」に該当する形になったので、このように膨大なものになった様相です。

今回はこの中から印象に残った本を5冊紹介致します。

第5位:父子相伝-陳家の訓え

「料理の鉄人」の中華の鉄人でおなじみの陳健一氏の自伝です。最も印象的だったのが陳氏が料理の鉄人に出演するきっかけとなったことですね。あの「おいしゅうございました」で有名な料理記者、食生活ジャーナリストの岸朝子氏の発言は衝撃的でした。

第4位:死体は見世物か~「人体の不思議展」をめぐって

おそらく今年取り上げた本の中では最もアクセスの多かった記事だったと思います。もともと北海道に住んでいた時に何度も「人体の不思議展」のCMを観たので、どうしても取り上げたかったというのがあります。

第3位:1964年の東京オリンピック~「世紀の祭典」はいかに書かれ、語られたか

昨年の9月7日に2020年のオリンピック開催地が東京に決まりました。その翌年に取り上げるというのも難なのですが、日本で初めてのオリンピックとなる、東京オリンピックが行われてちょうど50年の節目を迎えました。そのため、東京オリンピックを取り上げるのは「旬」といえる一冊でした。

第2位:日本ウイスキー 世界一への道

現在朝の連続テレビ小説で放映されている「マッサン」。以前外国人ヒロインが史上初めて誕生したことで話題となりましたが、それ以上に注目だったのは、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝と、その妻であるリタの活躍を描いております。今回はその「マッサン」放映のための準備という感じで、日本におけるウイスキーはどのように生まれ、育ち、そして世界に名を馳せるようになったのか、それを取り上げたということで印象に残りました。

第1位:アドラーの思い出

今年のビジネス書ベストセラーNo.1は「嫌われる勇気」でした。その「嫌われる勇気」で取り上げられているのがアルフレッド・アドラーですが、そのアドラーの生涯と思想の形成についてどうしても知りたかったというのがあったこと、そしてベストセラーをそのまま取り上げるのは、自分自身面白くないということから、7年ほど前に出版されたアドラーに関する一冊を取り上げました。書評の満足はそこそこでしたが、本自体は大満足の一冊でした。

2014年は「蔵前トラック」で書評を始めて7年の月日が流れ、のべ約3,200冊もの書評を行ってきました。来年の「蔵前トラックⅢ」もまた毎日書評を取り上げて行きます。また来年必ずやるのはカテゴリーの細分化を行います。すでに骨子は決まっておりますが、実際に行おうとすると膨大な時間がかかってしまうため、記事の数がこれ以上増える前に

「蔵前トラックⅢ」来年も変わらぬご愛顧をよろしくお願い申し上げます!

「蔵前トラックⅢ」、及び  管理人:蔵前