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2009年3月17日

21世紀の国富論

アダム・スミスの「国富論」を21世紀版にして書いたのが本書である。「国富論」のことについてちょっと簡単に説明しておく。 「国富論」は略称であり、正式には「諸国民の富の性質と原因の研究」という。これはアダム・スミスが1776年に出版された著作である。出版された時は産業革命が起こっていた時であり、工業、特に手工業(マニュファクチャル)というのが盛んだった時である。 ちなみにここで出てきた有名なものは「 […]

本質を見抜く「考え方」

京都大学の教授であり、国際政治学者である中西輝政氏が政治学としての「考え方」を伝授した一冊である。本書のまえがきで、 「私たち学者は、常にこの(他人のゆがんだ視点などの支配)危険に身をさらしていると言えます。」 つまり他人の考えを鵜呑みにしてしまい、自分の思考が停止され、本来学者であるべきの考え方が破壊されてしまう恐れがあるのではないかというのである。これは学者に限らず、私のように書評を行うものに […]