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2014年9月8日

恋する狐

本書は狐などの物の怪が出てくるため怪異モノかと思ったら「恋する」というタイトルを冠している通り、怪異モノでありながら、恋愛・ハートフルの要素も盛り込まれた短編集である。 物の怪というと怖い印象を持ってしまうのだが、本書に出てくる物の怪はいずれもいたずら好きでありながら憎めないような印象を持ってしまう。怪談のようでいながら感動ものの小説を読んでいるような感じがしてならなかったため、ある種の違和感を持 […]