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2021年4月

動物写真家という仕事

「写真家」や「カメラマン」といった職業がある。後者については報道や広告などに関して言われることが多く。前者は主に芸術の所を指すことが多い。 本書の著者は「動物写真家」であるが、世の中には数多くの動物がいる。その多くいる中で世界中の中から選りすぐりの写真を集め、動物写真家とはどのような仕事なのかを紹介している。 第1章「写真家を志して」 著者自身がどのように生まれ育ち、動物写真家を志して、その道に進 […]

大丈夫、働けます。

「ダイバーシティ」と言う言葉をよく聞く。立場や状況においても尊重し、採用し、育てるといった企業の姿勢を表している。ここ最近では、身体的・精神的事情によらずに採用を行っている企業も見かけるようになったのだが、まだまだ課題が残っていると言う状況にある。 本書は障害や難病を抱えた方々だけでなく、事情により引きこもりになってしまったなど、あらゆる状況から再出発する、あるいはその手助けを行う方々の姿から、こ […]

「言い返す」技術

人との会話をしていく事がある。その中には本当の意味で「いや」な人はいることだろう。もちろん中には口げんかになってしまうこともあるかもしれず、言い返したくなる様な事もある。しかし言い返し方を間違えてしまうと、あたかも「泥仕合」の様相を見せてしまい、取り返しのつかないことになってしまう事もある。 本章では会話が苦手、とりわけイヤな人に対してどのように言い返したら良いのかを伝授している。 Part1「「 […]

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

本書は読書紹介の一冊であるのだが、それにしてもかなりの「異色感」がある。何せ本のタイトルからインパクトが強く、出会い系サイトで実際に出会って本を紹介するのだから、紹介している人は「強者」という言葉しか思い浮かばない。では、どのような人と出会い、どういった本を紹介したのか見てみよう。 第1章「東京がこんなにおもしろマッドシティーだったとは」 東京は日本で一番多い所であり、なおかつ人口密度も高い。ここ […]

医療倫理超入門

「医療」と「倫理」。この2つは交わらないようでいて、実は交わる部分がある。それは「科学」と「倫理」の2つが交わる理由とほぼ同じようにある。科学は進歩するのだが、その進歩は人間としての倫理を超えてしまい、批判を行うといった論調があると同じように、医療においても「生命倫理」の観点で進歩そのものを批判するといった論調がある。 では医療倫理とはいったい何か、そして医療と倫理の対立とこれからはどうなっていく […]

メディア論の名著30

昨今では政治や社会に関してメディアがどっぷりと浸かることはよくある話だが、メディア自身で大衆に対し「印象操作」を行うような風潮がある。その操作を行うようなニュアンスの報道を行い、他のメディアにて批判を行うといったことも少なくなく、明らかな誤報であったにもかかわらず、謝罪ならまだしも訂正するようなメディアはめったにない。 本書の話に移るのだが、そのメディアに関して、考察などを行った海外の名著を紹介し […]

ザ・ブルーハーツ―ドブネズミの伝説

私の生まれた1985年に結成し、その10年後の1995年に解散した「ザ・ブルーハーツ(THE BLUE HEARTS)」。中心人物である甲本ヒロトは、 意味は無く、誰もが呼びやすい小学生でもわかるような英語で、バンドの音楽性が見えないような名前Wikipediaより と語っていたが、様々な曲によって後付けではあるものの、当時の若者ならではの青臭さと、それによる反骨精神が合わさったような感がある。あ […]

首イラズ 華族捜査局長・周防院円香

大正時代となると「大正ロマン(浪漫)」と呼ばれる文化事象や思潮があった。日清・日露戦争の戦勝や第一次世界大戦の参加によって、参加によって国そのものが先進国の仲間入りとなりつつあった時代であり、国家的にも「大正デモクラシー」といった民主化の運動が起こり、日本における民主主義の土台がつくられつつあった。その一方で関東大震災といった憂き目もあった。 その大正時代を舞台とした作品は数多く、有名どころでは「 […]

もののけの日本史-死霊、幽霊、妖怪の1000年

今となっては心霊番組はほとんどないと言えるに等しいが、もののけや幽霊にまつわる怪奇作品は少なからず残っている。しかしこれらはある種の「娯楽」という側面が強い。 心霊や妖怪といったものは現代というよりも、むしろ「日本霊異記」をはじめとした伝説や古典などで取り上げられることが多く、なおかつ伝承としても扱われることも度々ある。本書はその霊や妖怪といった「もののけ」について古代から近代にいたるまでの間、ど […]

競歩王

マラソンを含めた長距離走や100メートル走などを中心とした短距離走と比べると競歩は陸上競技の中ではマイナーかも知れない。もっとも競技をする姿は早歩きであるため、地味に見えるかも知れない。しかし競歩は思っている以上に過酷な競技であり、タイムを競うばかりではなく、「型(フォーム)」もまた厳しく見られる。型を大きく崩してしまうと警告などのペナルティーが科せられ、最悪失格になってしまうほどである。 日本で […]