CATEGORY

ミステリー

死刑囚メグミ

人生というのはとにかくわからない。ひょんなことから逮捕され、死刑判決を受けると言った事件に巻き込まれることもある。中には明らかな冤罪にも関わらず、犯罪としてでっち上げられ、死刑判決を受けて、再審申請を行っている件も少なくない。 しかし出来事は突発的に起こることもあれば、数奇の運命を辿って巻き込まれてしまうと言うようなこともある。本書の主人公は悪いできごと、状況が連鎖的に起こってしまい、最悪の事態に […]

キキ・ホリック

とある高校の一角にあるプラントハウスにて、一人で管理する少女キキと、主人公である波留花の2人が出会ったが、 私、若宮波留花は蘇芳キキと<プラントハウス>で出会い、そしてやがては互いに求め合うようになっていった。p.14より という関係になった。友情よりもむしろ違った「百合」といった感情であろう。しかしある事件によって、キキはいなくなってしまう。そのキキを追うべく動いたのだが、その前後にはまた別の少 […]

ミライヲウム

人に触れたときにその人の未来が見えてしまうという男性は、恋愛とは無縁の生活を送ろうとしていた。ある女性と出会うまでは。その女性と付き合いだし、バッドエンディングの未来を見たときに、それを覆すべく為に動いたとき、物語は始まった。 本書は「ミステリー」と表記しているのだが、むしろ恋愛小説の要素が強い。それでいて、未来を見えるといった物語はファンタジーの要素も絡んでいる。そのため「ミステリー」を意識して […]

ママ

ミステリー作品の中には色々なものがあるのだが、本書の著者はミステリー作品の中でもおぞましさを強調して出す、いわゆる「オゾミス」と呼ばれる所で描いている。冒頭でも不幸の理由でシングルマザーで子育てを行い、なおかつ生活も良くならなかった。それでも幸せに生きていた。 しかしその幸せも突如壊されてしまう。謎の男に拉致・監禁され、子供にも会うことができず、なおかつ絶望と恐怖、苦痛を覚えさせられる日々。さらに […]

イノセンス

本来であれば、被害者であった主人公がいつの間にか加害者として世間から手中砲火を浴び、心を閉ざしてしまった。閉ざした先に危険なことが次々と降りかかるという救いようのない展開が続くという、鬱展開がずっと続くような一冊である。 とはいえ、その主人公には仲間がおり、その仲間の支えによって閉ざした心を取り戻しつつあった。しかしながら主人公の周りには新たな「事件」が起こり、主人公を絶望の淵へと落とす。絶望の中 […]

夢の迷い路

20世紀に起こった事件を21世紀にて生きている人たちが解決するというものである。同級生の男女が、迷宮入りとなり、誰しもが置き去りにしていた事件を知ることとなった。しかもその当事者も生きており、話を聞くことにより、長らく止まっていた、事件解決への歩みが進み始めるという一冊である。 元々2人はどうして事件を知るようになったのかというと、周囲の人々から話を聞いたところにある。そう考えると元々あった事件で […]

ドラゴンスリーパー

決して藤波辰爾がドラゴンスリーパーという得意技を編み出すまでの事を描いているわけではない。 本書は刑事物であるのだが、元刑事と現刑事の捜査を描いている。しかもスケールは大きく、残酷な殺人事件の裏には中国という大きな存在があった。その中国を「龍」に見立てて、犯人を追っていき、静めると言うものである。 そう言うような感じであるのだが、実を言うと、本書の登場人物の中には伝説の刑事に「パイルドライバー」の […]

小麦の法廷

新米弁護士が初めて刑事裁判の弁護人を務めたのだが、その事件はやがて大きな事件に巻き込まれるというものである。しかも「弁護人」と言う立場になったことにより、犯罪に加担しているのではないか、とメディアにも目を向けられ、中には罵倒というような言葉を受け取られるほどであった。 元々味方がいるような状況が合ったのだが、弁護人になったことを境に、被告を含めて完全に全て「敵」に回ってしまい、味方が自分以外完全に […]

終末少女~AXIA girls~

本書の表紙には登場する少女たちが映し出されている。一見美しいように見えるのだが、本書の物語は、かつてあった「バトル・ロワイアル」や「王様ゲーム」のような殺し合いや嘘・裏切りの戦いを描いてる。 そう考えるとグロテスクのようにも見えるのだが、その中にはある「バケモノ」の存在もあった。最初に登場するのは仲間6人であるのだが、その後2人の漂流者である少女が加わる。この漂流者が殺し合い、嘘・裏切りの戦いの引 […]

出身成分

「出身成分(しゅっしんせいぶん)」とは、 「北朝鮮における住民の政治的地位を規定する階層制度、およびその階層を指す語。「核心階層」「動揺階層」「敵対階層」の3種からなる。核心階層は統治階層で、党の幹部や革命遺家族からなり全人口の30%。動揺階層は全人口の5割を占める基本階層で、大部分が地方に住み、特別な許可がなければ平壌に入ることはできない。敵対階層は反動分子とされる人たちで大学進学や党、軍での昇 […]