青春

書評

奔る男-小説 金栗四三

昨年の大河ドラマは、「いだてん〜東京オリムピック噺〜」だったのだが、その主人公が本書で紹介される金栗四三である。金栗と言えばオリンピックのマラソン選手として活躍した一方で、箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)の開催に尽力した人物である。も...
書評

ラスト・タイクーン

フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド(以下:フィッツジェラルド)はヘミングウェイやフォークナーと並び、20世紀を代表するアメリカ文学の作家の一人である。代表作として「グレート・ギャツビー(華麗なるギャツビー)」がある。 そのフィッ...
書評

愛が嫌い

「愛」と言う言葉を好いている人もいれば、本書の登場人物に出てくる人のように嫌いな人もいる。それは人それぞれと言った方が良いのかもしれない。 本書は愛を憎むと言うよりも、軽んじた「愛」を嫌い、自分自身の日常を取り戻すと言った物語である。その中...
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書評

象牛

洗剤などの注意書きには特に塩素系や酸性のもので「混ぜるな危険」と言う言葉がある。これは2つのものを混ぜてしまうと塩素系ガスが出て命に関わる事になってしまうことを注意してのことである。 しかしここ最近ネットでは異なる、というよりも相容れぬ2つ...
書評

1R1分34秒

本書は言うまでも無くボクシングを題材にしている。タイトルにしても挿画にしても、どう見てもボクシングであることがよくわかる。しかしタイトルのところでもしKOとなると、あっけないというイメージを持たれるのか、それともKOを奪った選手の強さを際立...
書評

世界で一番のクリスマス

まだ先の話であるのだが、12月はクリスマスのシーズンである。新型コロナウイルスの影響により、どのようなクリスマスになるのかは未知数であるのだが、それぞれのクリスマスがあることには変わりない。 その「それぞれ」という度合いが強くあるのが本書で...
書評

黄金夜界

著者の橋本治氏の最期の一冊である。なぜ「最期」と記載したかというと、本書を描き終えた後の2019年1月、肺炎のためこの世を去った。橋本氏は言うまでも無く作家として、さらには評論家として多芸多才に富んでいた。 本書の話に入るのだが、元々明治期...
書評

本を守ろうとする猫の話

本書は日常のようでいて、実はファンタジーである。というのは古書店を閉店し、親族に引き取られそうになった時に、人間の言葉をしゃべる猫が現れた。そこから物語が始まる。古書店の本がたくさんあるが、その本に対して「ただの本」で終わらせるのか、それと...
書評

ていん島の記

雲の上に浮かぶ島にて描く冒険譚である。いわゆる「ファンタジー小説」と呼ばれるものであり、それぞれの部族の人が飢餓から救うために旅をすると言うものである。ファンタジーとはいえど魔王と戦うと言うよりも、神の力を解放するための旅であり、その旅の中...
書評

星空の16進数

16進数というと、あまり聞き慣れない人もいるかもしれないのだが、コンピューターやウェブシステム、あるいはウェブデザインを行っている方々であればなじみ深い進数である。もともと「0」から「9」まである10個の数字で成り立つのが10進数とあるが、...
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