青春

書評

恋愛検定

目下空前の「検定ブーム」と言われる今日この頃。 一風変わった検定が存在した。 その名も「恋愛検定」。その名の通り「恋愛力」を測るための検定試験である。 「恋愛力」とひとえに言っても「コミュニケーション力」や「セルフプレゼンテーション力」「洞...
書評

裸にされた花嫁

本書は小説なのだが、フィクションかノンフィクションなのかは分からない。ましてや本書の著者は匿名希望であるのだが、本書を書き上げる時に失踪してしまっている状態である。もちろん現在は存命なのか、それとも亡くなられたのか全く分からない。 本書はイ...
書評

恋都の狐さん

「恋愛成就」というと神社が挙げられる。いわゆる「縁結び」のことを行っているのだが、縁結びの神社として有名なのが「出雲大社」であったり、石川県の気多大社であったり、京都府の地主神社などが挙げられる。他にも縁結びの願いを叶えられる神社はたくさん...
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書評

ジューン・プライド

「ジューン・ブライド」と言う言葉は聞いたことがある。調べてみると、 「6月に結婚する花嫁。西洋で、6月が女性と結婚生活の守護神ジュノーの月であることから、この月に結婚すると幸福になるとされる。」(「広辞苑 第六版」より) とある。簡単に言え...
書評

おはなしして子ちゃん

本書は2012年に文芸雑誌「群像」の7月号に収録されたものと単行本化された一冊である。本書が上梓される前の作品「爪と目」では第140回芥川賞を受賞した。本書は受賞後の1作目として世に織り出された一冊である。 ホップな作品からダークな作品に至...
書評

ショットバー

「ショットバー」は簡単に言うと、グラス1杯ずつ提供するバー(酒場)の事を表しており、カタカナ語ではあるが「和製英語」として用いられる。 本書の主人公はある商社に勤めているOLで、バリバリのキャリアウーマンと言いたいところだが、顧客のクレーム...
書評

消滅した国の刑事

「消滅した国」と言うと、戦争により国を失った人のことを連想してしまうのだが、実際の所そういったストーリーではなく、この物語に関連するのは「東ドイツ」のことである。冷戦が終わったことの象徴であるのだが、「東ドイツ」が本書のタイトル、そして本書...
書評

彼は二十一歳年下

最近では「熟年離婚」もある一方で「年の差婚」と言うものもある。1年か2年ほど前に男性芸能人が20歳~30歳ほど年下の女性と結婚したという話題があった。 本書はそういった報道の逆であり、女性が年上であるという話である。年の差婚の一つであるが、...
書評

小説あります

小説はフィクション、ノンフィクションはあれども、幅広いジャンルまで扱っている。しかし今も昔も人はなぜ小説を読むのだろうか。 私自身もこの「蔵前トラック」で本を紹介し始めた頃、小説は全くと言ってもいいほど読まなかった。読書観は人それぞれである...
書評

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

「喪失」から「転換」へ、そして「没個性」へ― 本書は過去の村上春樹作品の「集大成」と「現在」を描いているような印象があった。 「没個性」は「色彩を持たない」と言うことにも言うことができる。いや、むしろ多崎つくるにいる周りの人物が、様々な「色...
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