時代 しゃらくせえ 鼠小僧伝 私自身も困難があると、本書のタイトルのように「しゃらくせえ!」と言ってしまう。その「しゃらくさい」という意味はいったい何なのか、漢字に直すと「洒落臭い」とあり、 「なまいきである。分(ぶん)をこえてしゃれたまねをする。利いた風である。」(「... 2016.06.23 時代書評
書評 尻尾と心臓 本書は会社を舞台にしながら、ビジネスや人生について語っているように見える。そのことを考えると「ビジネス小説」のカテゴリに入るのかと思いきや、実際のところビジネスの場を舞台にした小説である。しかしその物語の中にはビジネスにおいて大切なこと、そ... 2016.06.21 書評青春
書評 レモンケーキの独特なさびしさ レモンケーキは食べたことはないのだが、ケーキならではの甘みとレモンの酸味がうまく融合して大人の甘みを醸しており、私好みの味のような想像をしてしまう。そう考えてしまうと一度でいいからレモンケーキを食べてみたいと思っている。 しかし本書を見ると... 2016.06.20 書評青春
ミステリー ぼくは漫画大王 「漫画は子供特有のものである」という固定観念を持つ人も多い。確かに私自身も子供の頃は「漫画の虫」のごとく数多くの漫画を読んでいったことを今でもハッキリと覚えている。そのような思い出と呼んだことの記憶は今もなお残っている。 そのような方々が大... 2016.06.18 ミステリー書評
書評 踊り子と将棋指し 本書のタイトルを見たとき、てっきり浅草六区(ロック)での物語なのかなとイメージだったのだが、本書の舞台は神奈川県横須賀市である。本書の冒頭には「ペリー公園」がある。もっと言うと本書で取り上げられている時代は戦後間もないあたりと推測できる。そ... 2016.06.16 書評青春
書評 忘れ村のイェンと深海の犬 大切な故郷を守るため、少女は立ち上がり、冒険するという物語である。単純に言えばそうかもしれないが、その物語はファンタジーであり、なおかつ一つのロールプレイングゲームのストーリーを見ているような感じである。 そのストーリーの中で出会いと別れが... 2016.06.11 書評青春
書評 オレンジシルク 本書の著者の神田茜氏は作家でもあるが、それ以上に講談師である。講談を通じて様々な作品に触れたことにより、2011年に「女子芸人」でデビューし、作家の道を切り拓いた。 さて本書であるが、30歳になったOLが人気マジシャンに一目ぼれをしたことか... 2016.05.29 書評青春
書評 音に出会った日 「あなたは想像できるだろうか。 夜明けを告げる小鳥のさえずりを、 ラジオから流れる音楽を、 愛する人たちのおしゃべりや笑い声を、 生まれてから一度も聞いたことがない人生を。 あなたは想像できるだろうか。 目の前で動く唇が、ほ... 2016.05.21 書評青春
ミステリー 密室の神話 ミステリー作品、あるいは推理作品の中で出てくる殺人事件の多くは「密室殺人」と呼ばれるような類である。本書はその「密室殺人」を基軸にしたミステリー作品である。 本書の舞台は北海道にある架空の美術学校。その美術学校で起こった密室殺人は単純に部屋... 2016.05.13 ミステリー書評
書評 バケモノと蔑まれても…死なないで 本書の著者は生後三ヶ月の頃、ろうそくによる火災のために、顔半分が焼けただれる大やけどを負ってしまった。そのやけどは現在も残っており、髪も生えてこなくなってしまい、本書のタイトルにもある「バケモノ」のような顔になってしまったという。しかもその... 2016.05.12 書評青春