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ジェンダー

「非モテ」からはじめる男性学

今となっては「非モテ」はネットを始め、様々な場でも出てきており、よく言われるようにまでなった。ここ最近ではコロナ禍により、実際に出会う機会も少なくなり、男女問わず「非モテ」は増えていく一方と言える。 そこで本書である。本書は「非モテ」を男性学の観点で、どのように見ているのかを取り上げている。 第1章「「非モテ」とは何か」 今となってはよく出てくる「非モテ」。その言葉が生まれる以前には「喪女(もじょ […]

肉体のジェンダーを笑うな

おそらく本書は史上初めてとなる「パラレルジェンダー」と呼べる一冊と言える。というのは男性の胸から母乳が、いわゆる「父乳」が出るといったことから、ロボット技術で女性が怪力になると言ったものまで出てくる。 いわゆる性的な特徴といったものを「決めつけ」としていたものを排し、性別を超えるようなものまで出てくる。 また本書は短編集であり、他にも「フラット」な生き方を性別も含めてすべて「フラット」にするような […]

LGBTを読みとく―クィア・スタディーズ入門

ここ最近メディアにて「LGBT」といった言葉をよく聞く。「LGBT」とは 「1.レズビアン・ゲイ・バイセクシャルおよびトランスジェンダーを指す語。GLBT  2.広く、性的指向が異性愛でない人々や、性自認が誕生時に付与された性別と異なる人々」(「広辞苑 第七版」より) とある。もっとも英単語の「lesbian」「gay」「bisexual」「transgender」という4つの単語の頭文字を取って […]

性と柔~女子柔道史から問う

柔道は日本の国技であるが、女子の柔道も同様であるのだが、実は男女格差があるのだと著者は指摘している。というのは柔道で段位になると「黒帯」をつけるのだが、男子は真っ黒な黒帯に対し、女子は表紙の写真にあるように、帯に白い線が入っている。これは柔道社会と言う名の「ムラ社会」が生まれた産物であるという。 本書は柔道の歴史の中から女子柔道の歴史を、それも柔道における男女格差について指摘している。あくまで柔道 […]

女子プロレスラーの身体とジェンダー -規範的「女らしさ」を超えて-

プロレスの歴史は、紀元前からある「レスリング」とは異なって浅く、19世紀の初め頃からイギリスのランカシャー地方で始められたと言われている。その1世紀後にアメリカで女性プロレスラーが誕生した。日本に渡ったのは戦後間もない時にアメリカ進駐軍相手の興業が東京・三鷹でスタートしたのが始まりとされており、力道山よりも古い歴史を持つ。長い歴史の中で「クラッシュギャルズ」や「ビューティ・ペア」「極悪同盟」などで […]

母性のゆくえ―「よき母」はどう語られるか

「母性」は不思議なものである。「母性」というのはどこからきているのだろうか、「母性」の歴史は何なのか、これまでそれを考察した本を私は見たことがない。 「母性」「母親」「女性」これはどこからきて、そしてどこへ向かうのか、本書はフェミニズム、ジェンダー論でも第一人者として知られる学者の考察である。 第1部「現況証明書」 「あなたはどうして母親になるのか」 それが本章の大きな意味を持つ質問である。子供を […]

満足できない女たち アラフォーは何を求めているのか

1985年に男女雇用機会均等法が作られ女性の社会進出が始まってもう26年の歳月が流れようとしている。ヨーロッパに後れを取られているとはいえ、女性の社会進出は著しくあり、女性の上司や女社長といったことも珍しくなくなってきた。「バリキャリ」という言葉も出ているほどである。 そのことも一因としてあげられるが、晩婚化や少子化も起こっている。40代、つまり「アラフォー世代」での結婚や出産も増加している中、女 […]