SF イヴの末裔たちの明日 松崎有理短編集 人には誰しも「究極の選択」といった場面に直面することがある。その数・質は人それぞれかも知れないが。 それはさておき、本書は悲喜こもごもの「究極の選択」が求められる物語を5編取り上げている。そもそも「究極の選択」は人生の大きな転機になるのだが... 2021.03.14 SF書評
書評 月岡草飛の謎 本書は架空の俳人である月岡草飛の謎について追っている短編集である。もっとも作品集を見ていく中で月岡草飛の放蕩ぶりや、突飛な行動などが目立つなど、俳人というよりも、ある意味「廃人」と言うほかない様な人物のように思えてならないが。 自由気ままに... 2020.10.17 書評短編集
ミステリー ジグソーパズル48 タイトルを見ると、「AKB48」に似せてつくっているような印象である。しかし本書は女子高生たちが様々な事件に巻き込まれながらも、解決に導いていくという物語である。しかも同じ高校、さらには同じ学級のクラスメートたちであり、それが全員で48人い... 2020.10.09 ミステリー書評
ミステリー 消えた断章 推理作家を目指すとある大学生は妹の友人と出会うことに。その友人にはある事件に巻き込まれた。身内トラブルのように見えて、実は殺人事件だったという。その事件は友人の一家が崩壊する序章となったのだが、その事件の裏にはどのようなものがあったのかと言... 2020.07.07 ミステリー書評
ミステリー レジまでの推理 本屋さんの名探偵 本屋を「知のオアシス」と本書の帯に書いてあったのだが、まさにその通りである。もっと言うと「オアシス」というよりも、「桃源郷」といった方が良いのかもしれない。知的な快感を得ることができ、なおかつさらなる知を求めて毎日のように通いたくなるほどで... 2018.11.10 ミステリー書評
ミステリー ライオンの歌が聞こえる 本書はサブタイトルにもあるように「平塚おんな探偵の事件簿」の第二弾であり、言うまでもなく平塚を舞台にし、2人の女性探偵が事件をドタバタしながら解決に導くというものである。 何てことがない依頼から事件が発展し、様々な関連性を調べていくのだが、... 2018.05.16 ミステリー書評
ミステリー 名無しの蝶は、まだ酔わない 戸山大学〈スイ研〉の謎と酔理 ミステリー作品であるのだが、ある意味ミステリー作品ではないような雰囲気を持つ一冊であるのだが、そのミステリーの中で推理作品にあたるのかというとそうではない。本書の帯にも書いてある通り推理作品ではなく「酔理」作品であるという。 というのは大学... 2017.11.04 ミステリー書評
ミステリー ジェリーフィッシュは凍らない 本書の帯には「21世紀の「そして誰もいなくなった」登場!!」とある。そもそも「そして誰もいなくなった」の作品は名探偵エルキュール・ポワロシリーズで有名なアガサ・クリスティーが著した推理ミステリー小説である。それに近いような雰囲気を醸したこと... 2016.11.08 ミステリー書評
ミステリー 名探偵の証明 蜜柑花子の栄光 「密室館殺人事件」で有名な蜜柑花子の名探偵シリーズの一冊である。今回はその密室館殺人事件に関連する人物からの依頼だった。しかしその依頼を受けた事件は完全に蜜柑花子を試しているかのようなゲームを持ちかけているようだった。まるで犯人たちはそのゲ... 2016.09.09 ミステリー書評
ミステリー 杉下右京の冒険 人気ドラマ「相棒」シリーズで水谷豊が演じる杉下右京が主人公として、三宅島や御蔵島、そして韓国を舞台にした謎の事件を描いている。 「相棒」シリーズのファンの人であれば十分に楽しめる一冊であるが、私自身「相棒」はあまり見たことが無い(と言うより... 2013.12.12 ミステリー書評