人気ドラマ「相棒」シリーズで水谷豊が演じる杉下右京が主人公として、三宅島や御蔵島、そして韓国を舞台にした謎の事件を描いている。
「相棒」シリーズのファンの人であれば十分に楽しめる一冊であるが、私自身「相棒」はあまり見たことが無い(と言うよりTVすらあまり観ない)人なので、前知識はそれほどない。しかし人気ドラマである「相棒」シリーズそのものを堪能することができる。
文字から出てくるセリフは、ドラマでも出てくる様な端正な口調がきっちりと表現されており、ファンの人が観ると、水谷豊が文字となって出てきているんじゃないか、という錯覚をしてしまう人も多いことだろう。
本書は「相棒」シリーズには出てこない、2つの事件を杉下右京一人が謎を解き明かす、という推理作品である。「推理小説」の類なのだが、最近できはじめた作品であるだけに取っつきやすく、謎を解き明かす瞬間を楽しむ事ができる。
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