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教育

中学受験

首都圏では5人に1人が中学受験をするのだという。 私は体験したことがないのだが、中学受験に関する問題集や参考書は見たことがある。中学受験とは言っても旭川では国立中学を受験すると言ったくらいである。首都圏は受験して入れるような国公立もあれば、私立もある。もっと言うと中学と高校の両方を併せ持った「中高一貫校」まであり、受験者も後を絶たない。 その要因には、先日取り上げた「学校と社会の現代史」の書評の時 […]

教育委員会――何が問題か

昨今から「いじめ」や「学力テスト」「体罰」など教育現場で起こる問題や事件が後を絶たない。その温床はいったいどこにあるのか、学校なのか、教育委員会なのか、日教組なのか、それとも日本人全体なのか、いったい「誰か」という分別は付きにくいと言っても過言ではない。 本書は「教育委員会」に限定して、どうして「教育委員会」ができたのか、そして長い歴史の中で、教育委員会はどのような問題が起こったのか、今年起こった […]

いじめの深層を科学する

「いじめ」と言う言葉が学校などで叫ばれているが、最近では「職場いじめ」など学校以外の所でも言われている。この「いじめ」という言葉がメディアで取り上げ始めたのは1973年の「中学生首切り殺人事件」のことであったが、社会問題化され始めたのが1980年代のころである。この頃から「いじめ」を題材にした小説・ドラマなどの題材に取り上げられ始めたと言える。 しかし、なぜ「いじめ」が社会問題になったのだろうか、 […]

共生社会とナショナルヒストリー~歴史教科書の視点から

本書のサブタイトルには「歴史教科書」がある。これは現在火種となっている日・中・韓のなかで「歴史認識問題」挙げられる。この「歴史認識問題」は歴史の教科書にどのようにして書けば良いのか、という「教科書問題」にも通じている。国語もそうであるが、歴史は日本人の辿った道、文化、事件を知り、日本人としての素養を育む上で最も重要な学習科目の一つである。 本書は歴史認識問題、及び歴史教科書問題の経緯と本質を知ると […]

柔道事故

日本の国技の一つである柔道は、学校の体育の授業でも扱われることがある。武器を使わず、手や足腰を使って相手を倒すという武道の一つとして挙げられる。 しかし、柔道はケガと隣り合わせであり、重傷を負ったり、最悪の場合命を落としたりするような重大事故になることさえある。 2012年4月に中学校で武道が必修化したことにより、柔道の授業が多くなった中、本書ではこれまで起こった柔道事故の実態を明らかにし、これか […]

思想としての道徳・修養

今、日本では「人間として生きる道」「モラリズム」を学ぶ機会として小中学校で「道徳教育」がある。その道徳教育が今の社会に生きているかというと、生きていない部分の方が多いように思えてならない。その大きな理由として「エゴイズム」の強大化が挙げられている。事例としては「モンスターペアレント」や「殺傷事件」、最近では「Twitterでの非常識写真投稿」などが挙げられる。子どもたちが悪い部分もあるのだが、その […]

特別支援教育 – 多様なニーズへの挑戦

日本には「小中高大」とよばれるような学府の他にも専門学校や各種大学校など様々な教育機関が存在する。 本書では中でも先天的・後天的関わらず、知的をのぞく様々な障害者のための教育として「特殊支援教育」を紹介している。 「特殊支援教育」を通じて、教育の在り方やニーズの多様化についても本書にて言及している。 第Ⅰ部「特別支援教育の誕生と始動―現在を見つめる」 「特殊支援教育」そのものの定義は、政府の見解と […]

あらためて教養とは

自分自身様々な本と出会う。中には「教養本」と位置づけられる本も少なくない。最近ではビジネス書が隆盛している傾向を憂い、「教養」を身につけるべき、という声もよく聞くのだが、はたして「教養」とはいったい何なのだろうか。調べてみると、 「1.教え育てること。 2.学問・芸術などにより人間性・知性を磨き高めること。その基礎となる文化的内容・知識・振舞い方などは時代や民族の文化理念の変遷に応じて異なる」(「 […]

今を生きる―東日本大震災から明日へ!復興と再生への提言〈2〉教育と文化

これがブログにUPされたときは、3.11からちょうど2年を迎える。被災の中心にあった東北の方々にとってもそうであるが、遠く離れた神奈川の地にいる私でも昨日のように覚えている。過去にも現在にもこれほどの地震に遭遇したことが無く、本当の意味で「災害」をはじめとする、「地震」、そしてそこから来る「二次災害」の恐ろしさをひしひしと感じてしまう。 本書は「今を生きる」シリーズの第2弾として教育や文化の観点か […]

疑え、常識

「常識」ほど理由を言わずに罷り通っているものはない。私にとってはそれほど信用できない言葉はない。 私事はさておき、新しい考えを持つためにはその「常識」を疑うことから始まると言われている。本書は昨年話題となった「はやぶさ」の経験を通じて「常識」を疑うことの大切さを伝授している。 第一章「[生き方][考え方]の常識を疑う。」 本書は20代~40代の働く男性3人と著者とでゼミナール形式での講義をおさめて […]