新書

書評

ニワトリ 愛を独り占めにした鳥

ニワトリほど日本人にとって親しまれた動物はない。ニワトリの卵は江戸時代の頃からあった(ただし、この時代は高価であったが)。 日本人だけではない。宗教的に牛や豚を食べることのできない国でもニワトリの肉を食べたり、家畜として育てるなど人類の中で...
書評

教養としてのゲーム史

ゲームの歴史を教養として書かれた一冊は珍しい。パーソナルコンピュータ(パソコン)という言葉が使われ出したのが1962年、そしてビデオゲームが誕生したのが1972年、来年でちょうど電子ゲームが誕生して40年となる節目に、ゲームの歴史をおさらい...
哲学

実存と構造

二十世紀を代表する思想として「実存主義」と「構造主義」が挙げられる。 「実存主義」…人間の実存を哲学の中心におく思想的立場。あるいは本質存在(essentia)に対する現実存在(existentia)の優位を説く思想。 「構造主義」…現代思...
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医学

看護崩壊~病院から看護師が消えてゆく

現在の医療制度について「医療崩壊だ」と叫んでいる論者も少なくない。現在の医療制度ばかりではなく医療業界でも悲鳴を上げているのだが、その一つには「看護師不足」が挙げられている。 「白衣の天使」と呼ばれる看護師であるのだが、その実態は「過酷」と...
世界史

日本の1/2革命

西洋では「ピューリタン革命」「名誉革命」「フランス革命」「ロシア革命」など様々な革命が近世から近代のあいだで起こった。 では、日本ではどうか。ほぼ無いというに等しいかもしれない。唯一あったとしても1853年の開国から明治維新を指すことが多い...
書評

3年後に生き残るクルマ

約3・4年前までは「自動車王国」として日本が君臨していた。しかし景気は急速に減速し、やがてトヨタやホンダに対するリコールが相次ぎ、追い打ちをかけるかのような「超円高」がすすみ、自動車業界の衰退が著しくなったと言われている。 本書は自動車業界...
日本人

小栗上野介―忘れられた悲劇の幕臣

歴史には光と闇がある。「光」というとまさに歴史の教科書や歴史書の主人公に描かれる人物のことを表す。反対に「闇」は史料といったものには載せられておらず、歴史とともに忘れ去られてしまった方々のことを指す。 本書で紹介される小栗上野介(小栗忠順)...
書評

人材の複雑方程式

「人材はどのように扱われるのか」 人材のことについて悩む方々であればそれに直面することも少なくない。しかし人材問題ほど問われるものは高度であり、かつ複雑なものである。それは個人々々の価値観や考え方がバラバラである人間を扱っているのだから。 ...
仕事術

デッドライン決断術-ムダな仕事はネグれ!

前作「デッドライン仕事術」に続いての一冊である。リーダーと呼ばれる人物に求められるものとしてもっとも大きいのが「決断力」である。しかし昨今では「日本はゆすりの名人」という発言で有名になってしまったケビン・メアの著書に「決断できない日本」があ...
国内

森林異変~日本の林業に未来はあるか

森林破壊が進んでいる・・・といいたいところだが、本書は環境問題のことについて書かれているのではなく、「林業」という業界の衰退について書かれている。国産の木材が林業従事者の高齢化により、人・モノともに現象の一途をたどり、数少ない資源である、木...
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