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民主主義

現代民主主義-指導者論から熟議、ポピュリズムまで

現在は多くの国家で「民主主義」を採用している。民主主義以外で言うと、社会主義や共産主義、あるいは独裁主義など多岐にわたるが、大多数は議会などをつくって「議会制民主主義」とする国である。 そもそも「民主主義」の歴史を紐解いてみると、古代ギリシアではアテナイ(現在あるアテネの古名)を中心として、国民が直接政治に参加する「直接民主主義」だった。その後は王政が中心となり、復活したのがアメリカ独立革命やフラ […]

文明と教養の<政治> 近代デモクラシー以前の政治思想

昨今の政治は「民主主義政治」である国は先進国を中心に多くある。その一方で独裁国、あるいは共産主義、社会主義の国も少なくない。政治形態そのものは世界の国の数だけ存在する、と言うことが言える。しかし政治形態は時代と共に変化していくのは人類、あるいは動物の進化と同じようなものである。では現在の様な政治はどのような形で「変化」をして行ったのか。本書は近代と呼ばれた時代以前の政治形態を文明などの観点から紐解 […]

愛国・革命・民主~日本史から世界を考える

明治維新以降「近代国家」が作られたのだが、西洋を中心とした「列強」とは一風変わった変化・経験を積んできた。その大きな原因として、長年「鎖国」を行ってきた江戸時代の経験によるものだという。 日本の経験は、諸外国から見たら「特殊」と言えるような経験だが、どのような根拠で「特殊」と言えるのか、そしてそもそも「普遍」の経験は何なのか、本書はタイトルにある「愛国」「革命」「民主」の観点から日本史を紐解いてい […]

熟議が壊れるとき~民主政と憲法解釈の統治理論

日本は民主国家であるが、民主国家であるが故に議員のじっくりとした議論を行う「熟議」と選挙はつきものであるのだが、その「熟議」がしばしば成り立たなくなってしまうことがある。 本書は熟議におけるトラブルが起こるなどのリスクの全容と熟議を越えた民主政治と法律の解釈について迫っている。 第1章「熟議のトラブル?―集団が極端化する理由」 民主主義には、ほとんどの場合議会・議員を通じて熟議と呼ばれる議論を行い […]

官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵

近頃のTVや新聞でも相変わらず「官僚批判」が後を絶たない。もっとも「官僚を叩けば日本は良くなる」といった幻想を信じているようにしか私には思えない。 しかしその「官僚制批判」を政治哲学という観点から紐解けるという。本書はそれを明かしている。 第Ⅰ章「リヴァイアサンとロマン主義」 「リヴァイアサン」と言えば「万人の万人に対する闘争」で有名なトマス・ホッブズの代表的な作品である。主に階級的な政治(絶対王 […]

ダダ漏れ民主主義 メディア強者になる!

講談社様より献本御礼。 昨年の8月に行われた衆議院総選挙にて民主党が初めて政権を奪取した。所変われば元サッカー選手の中田英寿のように「自分探し」を行う人もでてきている。 民主主義の形が変容する中でウェブ、とりわけtwitterやUstreamの隆盛が目立つ。この2つに共通するものは「ダダ漏れ」である。本書はダダ漏れが広まってきたことによりどのような変化をもたらすのかについて書かれている。 第1章「 […]

ネット右翼とサブカル民主主義

私が書評を始めてまだ間もない時は新書が中心であった。そして徐々にネット右翼とかに興味を持ち始めてそういった関係の本や歴史本にシフトしていったことをよく覚えている。今となっては歴史本は変わらないのだがネットとかからビジネス本の書評に変わった。月日が経つのは恐ろしいもので、これからどの本を書評の中心になっているのかわかったものではない。本書を手に取ったのはいままでどういったことを書いたのかを思い起こし […]