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祥伝社新書

日本の中国人社会―司法通訳だけが知っている

日本には中国社会はいくつか存在する。有名どころでいえば横浜中華街は、戦後間もない時から中国社会が栄え、日本を代表する中華街に昇華していった。もう一つ、新しいチャイナタウンと言えば、池袋駅北口付近がある「池袋チャイナタウン」がある。それに限らずとも、日本には外国人労働者がいるが、その多くは中国人である。そのことからありとあらゆるところで中国人社会がいるのだという。その中国人社会はどのようにして栄え、 […]

「ご当地もの」と日本人

買い物のために店に行くと「ご当地もの」と呼ばれるものがいくつかある。特にそれが目立つのはご当地ものの「フェア」が開催される時である。ご当地ものというと焼きそばやモツ煮込みなど、俗に「B級グルメ」と言われる食べ物から、ゆるキャラや検定と言ったものまで存在する。しかも本書を見るに「ご当地」をここまで全面に押し出す風潮は日本独特のものであるという。 ではなぜ「ご当地もの」がここまで繁栄したのか、そして「 […]

逆転のメソッド―箱根駅伝もビジネスも一緒です

第92回箱根駅伝まであと1か月を切った。すでに出場校は出そろい、これからどのようなドラマが生まれるのか、私自身も箱根駅伝のドラマが好きなので心待ちにしているところである。その箱根駅伝のディフェンディング・チャンピオンとして迎えるのが青山学院大学、その大学の陸上部の監督が、本書の著者である原晋氏である。その原晋氏がどのように箱根駅伝を制していったのか、その人生について綴ったのが本書である。 第1章「 […]

退職金貧乏―定年後の「お金」の話

団塊の世代がすでに続々と定年退職を迎えるようになっていった。その状況の中大量の退職金をもらうようになるのだが、その退職金が貧乏になってしまう引き金になってしまう。それはどうしてなのかというと「お金」をいかに運用していくのかを全くすることがないというものである。老後裕福とまではいかなくても、慎ましやかに生きることができるためにはお金が必要になるのだが、そこには頭を使って資金を守る必要がある。 では、 […]

第十六代徳川家達――その後の徳川家と近代日本

「第十六代」というと江戸幕府の幻の将軍のイメージがあるようだが、本書で取り上げるものは「徳川宗家」の宗主を挙げている。ちなみに先代の「第十五代」は江戸幕府最後の将軍である徳川慶喜である。宗家を継いだのは4歳の時であるが、その時は大政奉還が行われた時であり、その後明治時代という激動の時代の中枢の一角を担っていたのだが、歴史の教科書ではあまり取り上げられておらず、有名とはいいがたい。 しかし明治時代と […]

お寺の収支報告書

確定申告のシーズンである。私も確定申告に向けていろいろと準備を進めているが、そのシーズンであるだけに会計の本を手に取ることがある。その中で本書がちょっとおもしろいと思って手にとってみた。 お寺というと、お布施などで利益を上げているのかと思ったが、実際に見てみると、私たちの知らない収益システムが存在するのだという。しかし本書はこれについてポジティブにとらえるのではなく、あくまで「懺悔」として自白して […]

笑うに笑えない 大学の惨状

私自身、大学を卒業してもうまもなく7年たつのだが、大学の状況は変化している。今となっては大学全入時代(受験生が全員いずれかの大学に入れる時代)になり、定員割れを起こしている大学も数多くある。もっと言うと、新しい大学が次々と創設され、その一方で少子化による受験生の数も減少している。そんな現状にある大学は具体的にどのような「変化」があったのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1章「大学が大き […]

なぜ、町の不動産屋はつぶれないのか

私の家の近くにはいろいろな不動産屋がある。自分自身は今のところ「土地」に興味はなく、不動産屋のお世話になることはないのだが、本書のタイトルを見て、確かに不動産屋が倒産したという話を聞いたことがない。どうしてなのだろうと思って、本書を手に取った。本書は不動産屋のカラクリと不動産投資について取り上げられている。 第1章「不動産で儲ける2つの道」 日本人は土地が好きであると著者は考えている。その理由の一 […]

コスプレ―なぜ日本人は制服が好きなのか

コスプレというと昨年末に行われたコミックマーケットで行われたアニメやマンガキャラクターの扮装をイメージしてしまうのだが、それだけではない。学生など職業における「制服」もまた「コスプレ」と呼ばれるという。しかしそれは半強制的に着せられる部分もあれば、制服によって「その役になり切る」部分もあるのだという。本書は日本人の制服好きなのか、そして制服はどのような効用があるのか、そのことについて取り上げている […]

なぜ、横浜中華街に人が集まるのか

京浜東北・根岸線の石川町駅を降りてすぐのところに「横浜中華街」がある。私自身も仕事・プライベートの両方で何度も足を踏み入れたことがあるのだが、横浜にいながら、まるで中国にいるような空間になる。そこにはもちろんコンビニもあるのだが、ほとんどの店員が中国人であるから、コンビニもまた中華街の雰囲気が浸透している。 中華街は、平日になると仕事でもサラリーマンで人が集まり、休日になると観光客で平日以上に人が […]